つぶやき

自分を否定することを肯定して生きる・続

曇。昨日書いたことの続き。 しかし、本当にそうか? わたしは自分に生きる価値がないことをそのまま肯定し得て、安定することができた。これは「自分を否定することを肯定して」いるといえないか。もっとも、安定は一時的なものかも知れないし、いずれにせ…

自分を否定することを肯定して生きる

曇。「人殺しの顔をしていない、人殺し」が、怖くてならない。 | Books&Apps だから、もっと人殺しの顔をしろ - 関内関外日記 やっぱり、もっと人殺しの顔をしろ2021 - 関内関外日記 ここでは様々なレヴェルの議論がごっちゃになって論じられている。「負け…

SF と「理想的ディストピア」

日曜日。曇。わたしは高校生のとき(80年代後半である)、SF が好きだった。古典的な SF はかなり読んでいる筈だし、それらを(ほぼ自由に予算の使えた)高校の図書室に導入してやったという成果をもっている。日本人では、神林長平が好きで、その頃ハヤカワ…

フィクションの世界で受けた「傷」、物理学と哲学のわかりあえなさについて / オーウェル評論集『鯨の腹のなかで』

晴。いまのフィクションの世界の過剰。我々の生活している世界が基本的にモダンだとすれば、そこから大きくズレている。フィクションの世界が動いているのは根底的には(「フィクションとしての死」も含む)快感原理に沿ってだ。あるいは、我々がフィクショ…

仮想世界で生き始めているということ、死の隠蔽

曇。一心法界を内部構造に分解して再び組み直すのに、アニメはとても修行になったな。わたしが既存の自分を壊すのに役に立ったといえるだろう。ま、わたしは近代だからね。スーパー。ごろごろ。 飽きもせず、いつもと同じことを繰り返すけれど。 ぶ厚く我々…

最先端と流行、記号や幻想の暴走 / 河合隼雄『宗教と科学の接点』

曇。大垣。 ミスタードーナツ大垣ショップ。ホット・スイーツパイ りんご+ブレンドコーヒー393円。ゆたさんに勧められた、『YMO 1978-2043』を読み始める。著者はわたしとほぼ同世代で、10代に地方都市でYMOを「憧憬の眼差しで」見つめていたという。そりゃ…

四法界の比喩

晴。NML で音楽を聴く。■フランクのピアノ五重奏曲 ヘ短調で、ピアノはアレクサンドル・コリャキン、ブレトン弦楽四重奏団(NML)。よい。Piano Worksアーティスト:Liszt / Koryakin / Breton String Quartet発売日: 2021/05/28メディア: CD 肉屋。クリーニ…

健常者の「たましいの歪み」

曇。ごろごろ。 昼寝。珈琲工房ひぐち北一色店。今日はルワンダのコーヒーだったが、これがおいしかった。ルワンダというと、激しい内戦(「内戦」という語を使わない場合もあるようだ)と大虐殺というイメージしかなかったのだが、いまは目覚ましい経済発展…

分業と生の全体性 / 吉田秀和『音楽のよろこび』

日曜日。曇。分業はすばらしい。と同時に諸悪の根源でもある。分業においては、我々は自分の持ち分の小さな領域を完璧にしなければならないし、またすればよい。ゆえに、生の全体性はどうしても失われることになる。 いずれにせよ、我々は分業を完全に否定し…

今日の夢について、ひどく個人的な話

雨。 高校の部活動の延長線上にあるような夢だと思っていたら(先輩と後輩、わたしが先輩)、自分の生き方に関わってくるようなそれだった。ストーリーとしてもよくできた夢だったな。あまり覚えていないのが残念。今日の夢について、ひどく個人的な話。 こ…

M ⇔ A あるいは M ∪ A

晴。スーパー。アウトプットが少ないという意見があるが。もうコンテンツの洪水にはうんざりさせられるから、大したことないアウトプットなんかするなという気もするし、どうせすべて滅びるのだから、いくらでもゴミを撒き散らしたらよいという気もする。っ…

こともなし

曇。昼からひさしぶりに県営プール。書かでものことを書くが。 福島第一原発の放射性物質汚染水の海洋放出に関して、リベラルっぽい人にほど事実誤認があるのは、左翼として残念だ。トリチウム汚染水の海洋放出については、自然科学的には問題はない。トリチ…

人生には意味がないという言葉遊びについて

日曜日。晴。スーパー。ウチでモズが二度目の子育てをしているらしい。今日、雛の鳴き声が聞こえたとのこと。ということは、先日巣に入っていったのは、抱卵するメスにオスが餌をもっていったのだ。いまも、二羽並んで電線に留まっていた。長時間、昼寝。#…

生の実存的基盤の破壊とフェミニズム

晴。フェミニズムは理性による生の実存的基盤の破壊と関係がある(知的でないフェミニズムはない)。いまのフェミニズムの怒濤の一瀉千里は、この生の実存的基盤(これは想像界と関係している)の破壊を、我々の多くの(漠然とした)予想を遥かに超えて進ま…

記号と現象

曇。昨日某SNSを見ていて、それから既にフォローを外しているある有名知識人のタイムラインをひさしぶりに覗いてみた。また、別の、これもいまは読んでいない有名ブロガーのブログもついでに覗いてみた。異様な気持ち悪さを感じながら、いろいろ思った。日本…

こともなし

晴。NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ協奏曲第二十三番 K.488 で、ピアノはクリフォード・カーゾン、指揮はイシュトヴァン・ケルテス、ロンドン交響楽団(NML)。Piano Concertos 20 23 24 26 27: Decca Legendsアーティスト:London Symphony Orches…

「中毒化」させる技術 / 斎藤幸平『人新世の「資本論」』

晴。いまの(脳科学のレヴェルで)「中毒化 addict」させる技術の発展は、わたしのような時代遅れの人間にはとても恐ろしい。「中毒化」させる技術への対抗は、次世代の必須のスキルになるだろう。たぶん、いまの若い人たちは既にある程度そのようなスキルと…

アニメと幻想、集合的無意識、主体 / 最果タヒ『夜景座生まれ』

祝日(春分の日)。曇。スーパー。 今年初めてツバメを見る。 アニメ(に限らないが、他はここでは措く)とは幻想(妄想といってもいい)に幻想を重ねていく媒体であり、物語を使って欲動の流路を作る(それはひとつの快楽だ)。それらの幻想は生死や性、暴…

上野千鶴子『女の子はどう生きるか』 / 自分の中の「死」

晴。NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第六番 BWV1051 で、指揮はベンジャミン・ブリテン、 イギリス室内管弦楽団(NML、CD)。上野千鶴子『女の子はどう生きるか』読了。岩波ジュニア新書の本。若い女の子たちに上野さんのフェミニズムを…

『武満徹著作集1』 / アニメの幼稚とリアル

曇。大垣。 ミスタードーナツ大垣ショップ。ホット・スイーツパイ りんご+ブレンドコーヒー393円。『武満徹著作集1』読了。武満さんの文章を読むと、日頃の狂気じみたわたしからズレて、まともになる。武満さんは「音楽家の耳は特に汚れている、新鮮な耳を…

記号の多様性と世界の多様性

日曜日。晴。暖かい。いろいろ考えたのだが、女性差別とLGBTの観点から、男らしさ女らしさという発想はすべて解体されざるを得なくなるのだろうな。いや、男は男、女は女でちがってよし、ただ女性差別がなくなればよいというものだろうといわれるかも知れな…

赤坂憲雄『岡本太郎の見た日本』 / 庶民の消滅

曇。ごろごろ。スーパー。 屋根からの雪解け水が樋を流れる音がする。「基本的には巣ごもり生活なので、一日2,3本ずつ映画を観ている。」本を読みまくり映画を観まくり、散歩をして鉄道に乗って古本を買って音楽を聴いて、okatakeさんマジすごいな。また…

何故私はこんなに貧しいのか?(反ニーチェ的に)

雪。岐阜市で 7cm ということだが、そんなものかな。まだ降っている。昨日は寒かったが、今日も一日寒そうだ。NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第二番 BWV1047 で、指揮はベンジャミン・ブリテン、 イギリス室内管弦楽団(NML、CD)。■ブ…

差別と言葉

日曜日。曇。花粉が飛び出して目がかゆくなってきた。 ごろごろ。スーパー。昼寝していたら暑いくらいだった。 小鳥たちも恋の季節らしい。アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生』第一部読了。どうでもいいけれども、本書によく出てくる「ティリア海」と…

こともなし

晴のち曇。アンリ・ピレンヌを読み始める。浅田さんは「マンダラを引き裂いて」ということを言っておられた。もちろん批判乃至非難であり、あるいは中沢さんへの当てこすりでもあろうか。ここではマンダラというものがたぶん予定調和的な、スタティックなも…

断片化したイメージ

曇。確率的に享受したコンテンツの断片化したイメージが統合・消化吸収されない。ランダム散布。それらのアナロジー的連関作用と比喩による言語化。→趣味のタコツボ的島宇宙。鬱。 おまいら、消化し切れないのにコンテンツを享受しすぎ。って俺もか。 創作の…

自然な縮減社会 / 福嶋亮大『らせん状想像力』

祝日(建国記念の日)。晴。NML で音楽を聴く。■モーツァルトのセレナード ニ長調「四つのオーケストラのためのノットゥルノ」 K.286、セレナード第六番 ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」 K.239 で、指揮はクリストファー・ホグウッド、エンシェント室内…

四つのレイヤーと15通りの組み合わせ

曇。 飛行翼とジェットエンジンを身に着けて大空を飛ぶ夢を見る。青い空も地上の田園風景も本当にきれいだった。ストライクウィッチーズってわけじゃないのだろうけれど、アニメ的だなあ。航空自衛隊にでも所属しているのだか、まあそれは幼稚くさいですね。…

記憶は「表象の記憶」たること

曇。午前中、甥っ子の勉強を見る。 昼食は「ひぐち」にて。ちょうど日が照って暖かかった。 午後もお勉強。このところ某予備校の物理の問題集を解いているのだが、なかなかよい問題集。もし完璧にやれば、東大京大レヴェルでもいけるな。ので、甥っ子にはむ…

物象化した言葉 / 三浦淳史『20世紀の名演奏家』

晴。物象化した言葉が蔓延りすぎている。制度化した言葉を解体する人間がほとんどいない。言葉の外側が見えない。無。リアルとは無だ。 前も書いたけれど、特定された生きる根拠はない。言葉による関係性を解体し、ゆるやかに関係づけられたところの関係性の…