2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

藤沢周『刺青』/『思想地図』vol.4/『電磁場とベクトル解析』

晴。 プール。 藤沢周『刺青』読了。刺青 (河出文庫―文芸コレクション)作者: 藤沢周出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 33回この商品を含むブログ (2件) を見るアマゾンから『思想地図』vol.4が届く。とりあえ…

佐藤文隆『ブラックホール』

曇。 カルコスとBOOK OFF岐南インター店。 佐藤文隆、R・ルフィーニ『ブラックホール』読了。実質的には佐藤の単著。三十年以上前の本なので、さすがに素人にも内容が古いのはわかる。しかし(当然ながら)大きく外したところはないし、ちょうど宇宙論の勃…

チェーホフ『子どもたち・曠野』

晴。 チェーホフ『子どもたち・曠野』読了。チェーホフの短篇集。中篇の「曠野」は、売れっ子・チェーホフから、いわゆる純文学の作家への転換をなす作である。勉学のために生家から出された幼い少年が、大人と曠野を馬車で旅する様子だけを描いているのだが…

『愛をめぐる随想』/世阿弥『申楽談儀』

晴。 ジャック・シャルドンヌ『愛をめぐる随想』読了。神西清訳。愛に関するアフォリズム集だが、結構辛口。まあ、ラ・ロシュフコーほどではないが。愛をめぐる随想 (新潮文庫)作者: シャルドンヌ,神西清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1953/06メディア: 文…

加藤文元『物語 数学の歴史』

晴。 「恵那」にて昼食。散髪。 加藤文元『物語 数学の歴史』読了。日録に書く。物語 数学の歴史―正しさへの挑戦 (中公新書)作者: 加藤文元出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/06/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 9回この商品を含むブログ (18…

グリム童話(上)

晴。 池内紀訳の『グリム童話(上)』読了。この訳で読む限り、そんなに文飾があるというのでもない。原書の再版は、弟のヴィルヘルムがかなり文を飾ったようだが、訳者はそちらを採らなかった、ということらしい。中身のお話は、以前どこかで読んだものがた…

こともなし

雨。 精神的にかなり辛い。 ジュリアードSQの「ラズモフスキー」を聴く。弦楽四重奏の超絶技巧。

マックス・リューティ『昔話の解釈』

晴。 家族で名古屋の伯母のところへ行く。一月に伯父が亡くなって初めて。伯母もようやく独り暮しに慣れてきたようで、元気になってきたので、云いはしなかったが、伯父がいないというのが信じられないような気がした。 マックス・リューティ『昔話の解釈』…

こともなし

晴。 精神的に、元金まで無くなったという感じ。 ストイックにいって、もう一度蓄積しないと。

小島寛之『使える! 経済学の考え方』

晴。 天井で鼠がガサゴソやっている。キーキー鳴くのは子鼠? 小島寛之『使える! 経済学の考え方』読了。これには啓蒙された。経済学というと、需要と供給とか、為替や利子、株価などというものを論ずる学問だと漠然と思っていたのだが、必ずしもそのような…

こともなし

晴。 怠惰。 リヒテルのピアノを聴く。

山城むつみ『文学のプログラム』

晴。 山城むつみ『文学のプログラム』読了。日録に書く。文学のプログラム (講談社文芸文庫)作者: 山城むつみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (16件) を見る

松尾池へ

父が行ってみようというので、家族で松尾池に行く。長良川CCの近くである。紅葉の季節なので、結構人が来ている。池のほとりには、移築したらしい合掌造りが。 少し上流に小さな滝がある。「萩の滝」というらしい。 次は、滝の上の小空間。 鴛鴦がいるらしく…

福吉勝男『ヘーゲルに還る』

晴。寒い。 福吉勝男『ヘーゲルに還る』読了。有名な「理性的であるものこそ現実的であり、現実的であるものこそ理性的である」というテーゼが、まさしく「現実の」社会情勢によって、「筆を曲げて」この形に「後退」せしめられたものだというのが、意外だっ…

池内紀『ひとり旅は楽し』

雨。寒くなってきた。 大垣。 池内紀『ひとり旅は楽し』読了。池内さんはまったく文章が上手い。自分のするのは観光であるが(しかし、観光は観光で楽しいのだが)、池内流の達人旅行もしてみたくなる。まるで学生のような、自由なひとり旅だ。読んでいると…

ヤン・パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』

晴のち曇。 プール。イオンとその本屋(未来屋書店)。 ヤン・パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』読了。粛然と襟を正さしめるようなところがある本。歴史哲学についての異端的論考作者: ヤン・パトチカ,石川達夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2…

プロティノス『美について』/『スプートニクの恋人』

曇。 カルコス各務原店。講談社文芸文庫の新刊がまだ入っていない。この本屋は近くて便利なのだが、いつも諸々の新刊が入るのが遅いのが難点。 プロティノス『美について』読了。エネアデスの全訳はあるのかな。プロティノス「美について」 (講談社学術文庫)…

『美術で読み解く 新約聖書の真実』

晴。寒くなってきた。 秦剛平『美術で読み解く 新約聖書の真実』読了。著者は自分がメシを食っている種なのに、キリスト教が嫌いなのだろうか。あちこちで(本書全体で、といってもいいだろう)キリスト教を揶揄している。確かにイエスの復活など、馬鹿らし…

『パウル・クレー 記号をめぐる伝説』

曇。時折パラパラと雨。 R・クローン、J・L・ケーナー『パウル・クレー 記号をめぐる伝説』読了。今は流行らない記号論。クリステヴァなんぞ今いう人はいないし、積ん読でも読んでみようかな。パウル・クレー 記号をめぐる伝説 (同時代ライブラリー)作者:…

ペトラルカ『わが秘密』/大原富枝の洲之内徹伝

晴。 ペトラルカ『わが秘密』読了。ボエティウスの『哲学の慰め』をどこか思わせる。しかし、対話篇で己の精神を抉っていくというのは、他にあまり例がないのではないか。対話の相手であるアウグスティヌスに、「愛」や「名誉欲」まで弾劾せしめるとは。また…

森毅『ベクトル解析』/白洲正子『近江山河抄』

朝から雨。 森毅『ベクトル解析』にざっと目を通す。物理でやるベクトル解析とはかなり様子が違う。理念は、「多変数の微分と積分」ということ。教科書としては、さほど魅力的とは思えなかった。ベクトル解析 (ちくま学芸文庫)作者: 森毅出版社/メーカー: 筑…

広江克彦『趣味で相対論』に熱中!

夜、強い雨。 id:obelisk2:20091104にも書いたが、広江克彦『趣味で相対論』は熱中して読まされた。昨日は、午前三時くらいまで布団の中で読み耽っていたし、今日は仕事場まで持っていって読了。第五章の「リーマン幾何学」など、よくぞここまで基本に忠実に…

柴田宵曲『漱石覚え書』

晴。 プール。アピタとその本屋。 本の整理をする。 柴田宵曲『漱石覚え書』読了。漱石覚え書 (中公文庫)作者: 柴田宵曲,小出昌洋出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/09/01メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る

ハイデガー『技術への問い』

晴。暑いくらい。 カルコス。天才・穂村弘の文庫本を何冊か買い込む。今、町田康と穂村弘が最も笑えるな。 ハイデッガー『技術への問い』読了。技術への問い作者: マルティンハイデッガー,Martin Heidegger,関口浩出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/09/01…

こともなし

晴。 最近、土曜日がいちばん忙しい。 ブーレーズの「…エクスプロザント=フィクス…」を聴く。

内田隆三『テレビCMを読み解く』

晴。わりと暖かい。 内田隆三の『テレビCMを読み解く』を読み解こうとしたのだが、「現代思想」関係のジャーゴンに塗れた恥かしいレトリック満載で、とても読めなかった。内容以前の問題である。おふらんすが格好をつけているの図。テレビCMを読み解く (講談…

岐阜公園付近の散策

曇ながらも、岐阜公園近辺を散策する。 公園北の駐車場に車を止め、公園を歩く。菊の品評会が行われていた。菊人形などもあり。動物園や淡水魚水族館(というと大袈裟だが、ほんのささやかなものだった)がなくなってから初めてなので、公園は随分変っていた…

ガルシン『紅い花』/丹治信春『クワイン』

曇。 ガルシン『紅い花』読了。神西清の名訳、だなあと思って読了後に書架を見たら、旧版があった。読んだのをまったく失念していたとは。いいかげんなものである。紅い花 他四篇 (岩波文庫)作者: ガルシン,神西清出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/11/…

広江克彦『趣味で相対論』

晴。 自由書房EX高島屋店。 広江克彦の『趣味で相対論』だが、自分のように勝手に物理学の本を読んでいる者には、これはとても面白い本で、いま嵌っている。面倒な計算をいちいち地道にやってみせているのが、意外と類書がなくて独学者には有難いし、それが…

神曲天国篇

晴。俄に寒くなる。 ダンテ『神曲 天国篇』読了。軽やかな気圏と目ばゆい光の乱舞。萩原一至による漫画化希望。神曲 天国篇 (河出文庫 タ 2-3)作者: ダンテ,平川祐弘出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/04/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回…