2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

従軍慰安婦/真木悠介

晴。 吉見義明『従軍慰安婦』(isbn:4004303842)読了。このような本を書くのは勇気が要っただろう。我々は、過去の恥ずべき行為を直視すべきだと思う。そうしなければ、いつまで経っても我々は、卑怯者というレッテルから逃れられまい。 真木悠介『自我の起…

「恵那」で昼食

曇。 那加いちょう通り(16メーター道路)沿いのうどん・そば「恵那」で昼食。いつもながら混んでいるが、感激するほどというよりは、普通においしい。量は多いが値段は多少高めで、今日食べた天麩羅そばが1100円。 map:x136.834599y35.40716:map アヴリル・…

中野重治/ナムコ・ビデオ・ゲーム・ミュージック

晴。 中野重治『村の家/おじさんの話/歌のわかれ』(isbn:4061962655)読了。有名な作品であるから、当り前といえば当り前なのだが、やはり「村の家」と「歌のわかれ」が面白い。どれも淡々とした小説なので、まったく当世風ではないが。ところで、こんなと…

戦争責任論

雨。 荒井信一『戦争責任論』(isbn:4006001460)読了。「戦争責任」や「戦争犯罪」というのは、そう簡単な問題ではないことがよくわかった。記述は粘り強く、決して読みやすい本ではないが、イデオロギーで一刀両断という態度でないからである。これを読ん…

納棺夫日記

雨。 青木新門『納棺夫日記』(isbn:9784167323028)読了。静かないい本。これについて、少し日録に書く。

出版不況について

仲俣暁生がよくそのブログに、最近の出版業のあり方や、その経営の厳しさについて書いていて蒙を啓かれるが、それによると、とにかく本や雑誌が売れないという。しかし、平凡な本好きから見ると、出版される本の数はあまりにも多い。新書などは呆れたもので…

福田和也

曇のち晴。 プール。カルコス。 福田和也『壊滅』(isbn:4894566664)読了。

伯父の四十九日/中井久夫/蛇

曇。寒い。 名古屋の八事山興正寺で、先月十日に急逝した伯父の四十九日。法事を終えて建物の地下へエレベーターで行くと、ロッカーのような棚の中に、小さな仏壇と骨壷があった。これがお墓だ。 寺の隣の「かに本家」で食事。岐阜に戻ってくると、雨になっ…

エアロゾルの物理/高村光太郎詩集

晴。寒い。BOOK OFF 各務原インター店。 三崎方郎『微粒子が気候を変える』(isbn:4121010612)読了。エアロゾル(大気中の微粒子)に関するモノグラフで、地球温暖化やオゾンホールについての解説もある。空が青く見える理由。「可視光線のなかでは波長の短…

ジャック・マイヨール

雨のち曇。夜になって雨。尉鶲(ジョウビタキ)を見る。レンタル店。 池澤夏樹『クジラが見る夢』(isbn:4101318166)読了。著者がフランスのナチュラリスト(と云っていいのか分らないが)、ジャック・マイヨールと海で過した日々の記録。マイヨールはイル…

池澤夏樹

池澤夏樹『南鳥島特別航路』(isbn:4101318123)読了。日本列島の自然を訪ねて、普通ではちょっと行きにくいようなところへ行っている旅の記録。ここ暫く枕頭の書としていたもので、自然の香りが漂ってくるような本だ。本の題名にもなっている「南鳥島特別航…

恥ずかしげもなくエロゲーを論ずる人たち

それにしても、ブログなどでポルノグラフィックなコンピューター・ゲーム(いわゆるエロゲー)について、大真面目で盛大に「作品論」なんかやっているのを見るにつけ、奇妙な感じを抱かざるを得ない。外国人がいうところの HENTAI ですよね。幼い女の子たち…

パノフスキー/期日前投票/白岩玄

晴。寒い。 エルヴィン・パノフスキー『<象徴形式>としての遠近法』(isbn:9784480091680)読了。晦渋で、漫然と読んでいては、何が書いてあるか判らなくなりそうな本である。練達の木田元の訳であるから、翻訳に問題があるわけではあるまい。一口に遠近法…

吉野裕子

曇。雪がちらつく。のち雨。寒い。 吉野裕子『山の神』(isbn:9784061598874)読了。副題「易・五行と日本の原始蛇信仰」で、副題どおりの本。

『悪霊』

晴。少し寒い。 写真屋(ふぉとらんど)。火・金曜日は多少安い。 ドストエフスキー『悪霊(上)』(isbn:9784102010174)読了。トルストイもそうだが、ドストエフスキーは話が動きだすまでが長いけれども、動き始めると一気だな。しかし、一神教における神…

フォシヨン

曇。霰混りの時雨。のち晴。 アンリ・フォシヨン『形の生命』(isbn:9784582766639)読了。杉本秀太郎の静かな調子の訳文がよい。ちくま学芸文庫から、安部成樹の訳で同じ本(isbn:448008875X)が出ている。こちらも読んでいたが、あまり覚えていない。頁を…

ケータイに関する或る出来事を聞いて思ったこと

突然ですが、テレビを評した大宅壮一の「一億総白痴化」はほぼ実現したけれども、するとケータイは「一億総廃人化」かな。別に自分を棚に上げて云うつもりはないですが。もうケータイというコミュニケーション・ツールをなくすことは出来ないから、これによ…

戦国仏教

湯浅治久『戦国仏教』(isbn:9784121019837)読了。 「…戦前から戦後を通じて、ごく常識的に唱えられてきたこうした鎌倉仏教観は、現在、大きな修正を迫られている。それは古代以来の八宗(いわゆる南都六宗と天台・真言宗を指す)を中心とする顕密仏教こそ…

選挙カーの謎

もうすぐ市議会議員選挙があるので選挙カーがうるさいが、あれはどういうものだろう。「○○です、よろしくお願いします」とか「ありがとうございます」とかしか言っていないが、こんなことを連呼しているのを聞いただけで、投票する奴がいるのだろうか。投票…

『贈与論』

晴。 マルセル・モース『贈与論』(isbn:9784480091994)読了。文庫版新訳。勁草書房から出ている旧訳(isbn:9784326602124)は、結局半分くらいまでしか読まなかったな。 家族旅行の予約のため、JTB(イトーヨーカドー各務原店)へ行く。今回は福岡周辺…

防災無線がうるさい

市の防災無線ができたのはいいが、毎日夕方五時になると、大音量のスピーカーでドヴォルザークの「家路」を流すのには閉口する。音量や故障をチェックするために放送するのなら、月一回でもいいではないか。選挙のときだと、「皆さん投票へ出かけましょう」…

村下孝蔵

晴。急に暖かくなった。川原鶸(カワラヒワ)二羽を見かける。 カルコスへ行く。漸くちくま学芸文庫の新刊が入荷。日参していたのはそのためで、今月は『贈与論』の新訳があったから、これは是非欲しかった。学芸文庫はいつも発売日から少し遅れて棚に並ぶの…

詩本草/ミシュレ

曇のち雨。 柏木如亭『詩本草』(isbn:4003028015)読了。江戸時代の漂泊の漢詩人による、食べ物についての随筆である。一抹の爽風に遇ったかのよう。揖斐高による注が詳しい。 カルコスへ行く。「文學界」三月号の東浩紀の連載を立ち読みして、Digg って何…

障害者を雇うということ

報道ステーションで、粉の出にくいチョークを製造しているという、日本理化学工業なる会社のレポートを放送していた。何でも、社員の七割だったかが、知的障害者だというのである。もとは普通(?)の会社だったのだが、五十年前に二人の実習生をたまたま受…

ゲームづいている

晴。カルコスへ行く。佐藤優の新書(isbn:9784047101777/isbn:9784047101784)などを買う。 昨日買ってきたグイン・サーガの最新刊(125巻)、栗本さんの病状が気になって、ついあとがきを先に読んでしまう。とうとうアニメになるのだな。なんとなくもう二十…

備忘録を作る

建国記念の日。昼から時々雨がぱらつく。カルコス各務原店へ行く。 高田康成『キケロ』(isbn:4004306272)読了。日録更新。 オベリスク日録以外に、よしなし事を書く備忘録を作る。 最近2ちゃんねるを読んでいると、頓になにか薄汚いような感じがしてくる…