2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

藤原正彦『祖国とは国語』/鮎川信夫と吉本隆明の『対談 文学の戦後』

晴。 藤原正彦『祖国とは国語』読了。祖国とは国語 (新潮文庫)作者: 藤原正彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/12/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (105件) を見る鮎川信夫と吉本隆明の『対談 文学の戦後』読了。戦中派の…

萩原朔太郎『帰郷者』/バタイユ『純然たる幸福』

晴。 萩原朔太郎『帰郷者』読了。朔太郎というと、何となく唯美主義者とか、芸術至上主義者とかいう思い込みがあったのだが、本書における太平洋戦争前の時局的発言など、二枚腰、三枚腰で、しっかりした意見を言い切っているのを読むと、勝手なイメージが覆…

熊野純彦『和辻哲郎』

晴。 熊野純彦『和辻哲郎』読了。日録に書く。和辻哲郎―文人哲学者の軌跡 (岩波新書)作者: 熊野純彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/09/18メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (20件) を見る

こともなし

晴。 調子がよくない。 熊野純彦を読む。

アメリカに楯突く日本を、アメリカはどうするのだろう

ここ数日の極東ブログのエントリー(参照)を読んでいると、アメリカのマスメディアが鳩山政権に抱いている怒りを感じて、ザマミロと思うよりは、むしろ怖しいような気になってきた。アメリカに楯を突き始めた日本に対し、オバマ政権はどう対応してくるのだ…

こともなし

晴。 井筒俊彦のエッセイ集(isbn:9784766416633)を入手。 最近買ったバタイユの翻訳書(酒井健訳)だけれども、訳は正確なのかも知れないが、文体というものがまるでなくて、読みにくいこと夥しい。バタイユがこんな気の抜けた文章を書くか。

佐藤文隆『破られた対称性』

微雨。 プール。アピタとその本屋。 佐藤文隆『破られた対称性』読了。日録に書く。破られた対称性 (PHPサイエンス・ワールド新書)作者: 佐藤文隆出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/10/21メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (…

河合隼雄『生と死の接点』

晴。 河合隼雄『生と死の接点』読了。このような本を読んでいると、著者の死に方が意外だったというほかない。著者がよく引用された、ユングや明恵上人に近いような死に様になるのではと、何となく思っていたので。やはり、文化庁長官をやっておられたのが大…

エスポジト『近代政治の脱構築』

曇。 ロベルト・エスポジト『近代政治の脱構築』読了。近代政治の脱構築 共同体・免疫・生政治 (講談社選書メチエ)作者: ロベルト・エスポジト,岡田温司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/09メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 61回この商品を含むブ…

立原道造詩集

晴。暑いくらい。 『立原道造詩集』読了。中村真一郎編。立原道造詩集 (角川文庫 緑 172-1)作者: 立原道造出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1952/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

『吉本隆明のDNA』

晴。 藤生京子『吉本隆明のDNA』読了。中沢新一と糸井重里へのインタビューはおもしろい。後はノーコメント。このブログも参照。吉本隆明のDNA作者: 藤生京子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/07/21メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含む…

『子どもたちに語るヨーロッパ史』

晴。秋のうろこ雲がきれい。 自由書房EX高島屋店。思想書のコーナーに、なかなか面白そうな本がいくつもあった。数学・物理のコーナーは棚が空いていたが。藤生京子の『吉本隆明のDNA』(isbn:9784022505842)の、中沢新一のところをパラパラ立ち読みしてみ…

グイン・サーガ129/ABQの「死と乙女」

晴。朝は暖房がないと寒いくらい。 大垣。 BOOK OFF大垣バイパス店と21号穂積店。105円本ばかり、合せて47冊買う。阿呆だな。 栗本薫『運命の子』読了。あと1冊か。話がまた大きく動いてきたところで終りだ。ようやく『七人の魔道師』に繋がったのに。運命の…

大森曹玄『禅の発想』/井狩春男『返品のない月曜日』

晴。 プール。イオン各務原店。 大森曹玄『禅の発想』読了。わかりやすく、立派な本。こういう本があるのは有難い。(大望を立てるのが大事なこと。欲が大きければ、悟りも大きくなる、と。そればかりではダメだけれどね。でも、人生に夢がない、などという…

アドルノの文学ノート2/中沢他『思想家 河合隼雄』/神曲煉獄篇

晴。 カルコス。BOOK OFF。 『アドルノ 文学ノート2』読了。大変面白かったのだが、アドルノの基準でいくと、現代の殆どの芸術が消えてしまうようにも思う。まあ、現代の「芸術」というのも、問題含みなのだが。「芸術」というより、大量複製と大量消費の中…

H・ノーマン『クリオの顔』/開高健再読

雨のち曇。少し寒くなってきた。 仕事が忙しかった。 E・ハーバート・ノーマン『クリオの顔』読了。副題「歴史随想集」。クリオはムーサたちの一人で、歴史の女神だという。一時代前(さらに前?)の教養人の文章であり、こういうのは好きだ。クリオの顔―歴…

山下一仁『農協の大罪』

晴。 山下一仁『農協の大罪』読了。極東ブログさん(参照)のところで知った本。末期的な農業の現状を、「農協」という切断面で切っているが、これを書くのは勇気が要ったのではないか。あとがきに、「著者はべつに農協を潰そうといっているのではない。農業…

シ・デ・デッセ・スウィング

昼、NHK名古屋の「さらさらサラダ」を見ていたら、ゲストで「シ・デ・デッセ・スウィング(Si De Desse Swing)」というギター・トリオが出ていた。一曲弾いたが、素晴しい演奏だった。彼らのブログはこちら。名古屋公演でこちらに来ているらしい。ちょっとC…

三中信宏『分類思考の世界』

晴。 三中信宏『分類思考の世界』読了。日録に書く。分類思考の世界 (講談社現代新書)作者: 三中信宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 218回この商品を含むブログ (184件) を見る

バルザック/ビュフォンの針

晴。のち曇。 BOOK OFF岐阜オーキッドパーク店。 バルザックの短編集『グランド・ブルテーシュ奇譚』読了。宮下志朗訳。気軽に読めて、楽しい小説本。バルザックはどんどん文庫化してほしいな。グランド・ブルテーシュ奇譚 (光文社古典新訳文庫)作者: オノレ…

レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ

晴。 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ『パリの夜』読了。フランス革命の実見録がおもしろい。著者は、例えばルイ十六世の処刑など、自分の眼で見たことを中心に書いている。大革命が、血に塗れていたことがよくわかる。パリの夜―革命下の民衆 (岩波文庫)作者: レ…

古井由吉『杳子・妻隠』/神曲地獄篇

晴。気持ちのいい天気。 カルコス。写真屋。 自衛隊の航空祭らしく、外にいる人がみんな上を向いているので何かと思ったら、ブルーインパルスが来ていた。空にハート型を描いたりね。 古井由吉『杳子・妻隠』読了。淡々とした文体なのに、インパクトは強烈だ…

少し遠出して、史跡めぐり

今日は母の誕生日だ。天気がいいので、いろいろ付きあえというから、車を運転して出かける。 まず、川島町の河跡湖公園へ。 木曽川の洪水のときの河床跡にできた川を、親水公園に市が整備したもの。晴れていて、公園を歩くのは気持ちがいい。亀が何匹も泳い…

坂本龍一の「LIFE」

坂本龍一のオペラ『LIFE』の、東京公演のライブ・レコーディングのCDを聴く。2ちゃんねるなどで散々貶されていたが、とても感動的な音楽ではないか。CDでも充分に満足した。全曲通して聴いて、疲労困憊したけどね。楽曲の引用は、わからないのもかなりあっ…

石弘之『キリマンジャロの雪が消えていく』

晴。 石弘之『キリマンジャロの雪が消えていく』読了。アフリカ諸国への援助は、その多くが一部の特権階級の懐に入り、本当に必要なところに使われない。著者はいう。「私の経験からいえば、アフリカに『何ができるか』と問う前に『何をすべきでないか』をま…

こともなし

晴。 今日は怠惰だった。仕事をしただけ。 石弘之を読む。この二十年で、アフリカのライオンはその生息域の八割から姿を消し、個体数は半減しているという。

台風一過/清水美和『「中国問題」の核心』

台風の風の音でなかなか寝付けない。少しうとうとして、早めに起きる。風はまだ多少強いが、雨は大したことはない。結局直撃はせず、豊橋あたりに上陸したことをニュースで知る。被害はほぼなし。 晴。台風一過。 清水美和『「中国問題」の核心』読了。本書…

台風接近

雨。 台風18号が接近、あす明け方にこの辺りを直撃らしい。雨戸を閉めたりする。仕事場も一応備えをしておく。

アベラールとエロイーズ

微雨。 『アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡』読了。中世フランスの、有名な恋愛書簡集である。アベラール(アベラルドゥス)は中世の知識人としても有名であるが、少女エロイーズと情を通じ、少女の親類の復讐に遭って宮せられた。その後、かなりの年月…

バーバラ・スタフォード『グッド・ルッキング』

曇。今にも降り出しそう。 プール。帰りにイオンと、その中の未来屋書店。またユニクロも。 通販(HMV)で買ったCDが届く。当りもあり(ポリーニ)、外れもあり(ミケランジェリ)。 バーバラ・M・スタフォード『グッド・ルッキング』読了。高山宏訳。グッ…