2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バルガス=リョサ『継母礼賛』

晴。綿虫飛ぶ。 マリオ・バルガス=リョサ『継母礼賛』読了。平凡なポルノグラフィー。バルガス=リョサがこんなものを書いているなんて。継母礼讃 (中公文庫)作者: マリオ・バルガス=リョサ,西村英一郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/10/23メデ…

九鬼周造『偶然性の問題』/川上弘美『なんとなくな日々』

晴。 九鬼周造『偶然性の問題』読了。その思考力と学識に圧倒される。偶然性の問題 (岩波文庫)作者: 九鬼周造出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/11/17メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る川上弘美『なんとなくな日…

務台理作『哲学十話』

晴。 務台理作『哲学十話』読了。著者は西田幾多郎門下の哲学者で、自分は初めて読んだ。なかなか面白かったですね。本書は哲学的エッセー集とでも云うようなもので、著者の晩年の哲学を比較的わかりやすく説いている。著者は自分のことを「田舎者」だといい…

町田康『餓鬼道巡行』

晴。青空がきれいだ。 レンタル店。 図書館から借りてきてもらった、町田康『餓鬼道巡行』読了。下らなくも笑える。マンネリなのだがね。しかしこの文章、完全に出たとこ勝負だな。構想とかなさそうだ。西宮大策の写真は平凡。餓鬼道巡行作者: 町田康出版社/…

素人に経済論戦が読み解けるのか

偶々「BLOGOS」なるサイトに行き当って、「日本銀行」のところ(参照)を読んでみたのだが、トンデモ説のオンパレードで驚いた。なんて自分が言っても、誰も信じてくれないのはわかっているが… どれも小難しそうなことを言っていて、ぼーっと読んでいると、…

ピランデッロ『月を見つけたチャウラ』/孫崎享『日本の国境問題』/ゲルギエフ指揮のチャイコフスキー「悲愴」

雨。 プール。 音楽を聴く。■モーツァルト:セレナーデハ短調K.388。突然聴きたくなった。この曲は弦楽五重奏版もあるが、こちらの管楽五重奏版の方が圧倒的に好きだ。木管の響きが心地よい。曲想も木管にぴったりなように書いてある。■ショパン:マズルカ集…

ラクラウ、ムフ『民主主義の革命』/ 玄侑宗久『リーラ 神の庭の遊戯』/内田光子のベートーヴェン後期ソナタ集

日曜日。朝、霜。晴。 エルネスト・ラクラウとシャンタル・ムフの共著『民主主義の革命』読了。新訳。民主主義の革命―ヘゲモニーとポスト・マルクス主義 (ちくま学芸文庫)作者: エルネストラクラウ,シャンタルムフ,Ernesto Laclau,Chantal Mouffe,西永亮,千…

ルーカーヌス『内乱(パルサリア)(上)』/福田和也『病気と日本文学』

晴。 音楽を聴く。■バッハ:イギリス組曲第三番(グールド)。突然聴きたくなった。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第三番、第四番(ピリス新盤)。 # ルーカーヌス『内乱(パルサリア)(上)』読了。ルーカーヌスの翻訳とは、岩波文庫、やってくれますねえ…

佐々木毅『宗教と権力の政治』

休日。早朝、雨。のち曇。 イオンの写真屋。カルコス。 # 佐々木毅『宗教と権力の政治』読了。副題「『哲学と政治』講義2」。前著はとても面白かったが(参照)、本書も期待に違わなかった。ヨーロッパの中世から絶対王政の直前まで、政治と宗教の複雑な関…

南-京都の寺めぐり

今日は母と南京都へ観光。空は曇っているが、割と暖かい。朝八時半前に家を出て、車で新幹線岐阜羽島駅へ。道は結構混んでいて、五〇分くらいかかる。駅に着くと、高架下の駐車場に車を停め、駅で京都までの自由席特急券と乗車券を買う。ひかり号に乗ると、…

ジェイン・ジェイコブズ『発展する地域 衰退する地域』/遠山啓『現代数学入門』

晴。 ジェイン・ジェイコブズ『発展する地域 衰退する地域』読了。都市の発展と衰弱を考察している。国家でなく、都市というのが特徴だ。重要なキーワードに、「輸入置換」というのがあるが、文庫解説の片山善博・元鳥取県知事は、これを「県経済の自立」と…

湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変らない』

晴。 レンタル店。そのあたりを散歩。 # 古澤巌のヴァイオリンと高橋悠治のピアノで、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集を聴く。一言で云って、まったくロマンティックでない演奏。余韻がなく、音楽の骨組だけを聞かされているような理不尽さが拭えない…

こともなし

晴。 プールの後、ダイソー・イオンタウン各務原店。その近くを、カメラを持ってふらふらする。 Panoramio 中毒。

ロレンス・ダレル『ムッシュー』(アヴィニョン五重奏1)

日曜日。晴。風はあるが、いい天気。 酒屋やイオンなど、いろいろ買い物をしてから、モスバーガー岐阜ながもり店でドライブスルー。スパイシーモス+ロースカツ+ポテトS。あと、ガソリンスタンドで給油。 # ロレンス・ダレル『ムッシュー あるいは闇の君主…

山下達郎『OPUS』Disc2, Disc3を聴く

先日、山下達郎のベスト・アルバム『OPUS』のDisc1を聴いたが、今日は仕事がヒマだったので、家へ帰ってからも含め、続きをまとめて聴いた。いろいろ思うところがあったので、簡単に書いておく。 まず Disc2 だが、アルバムで云えば『MELODIES』(83)『BIG WA…

正木晃『密教』/ウェーバー『理解社会学のカテゴリー』

雨。 音楽を聴く。■ショパン:スケルツォ第一番op.20(ポリーニ1990)。鮮烈! 美しくも明晰に弾き切っている。 # 正木晃『密教』読了。学術系の仏教書。これまであまり書かれてこなかった、修行の(初歩的な)実際面が割と書かれているので、勉強にはなる…

本村凌二、中村るい『古代地中海世界の歴史』/チュツオーラ『やし酒飲み』

晴。 本村凌二と中村るいの共著『古代地中海世界の歴史』読了。原本は放送大学の教科書である。先史時代から西ローマ帝国の崩壊までの、コンパクトな通史。古代地中海世界の歴史 (ちくま学芸文庫)作者: 本村凌二,中村るい出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2…

『高村光太郎詩集』/祝、Ubuntu でのインターネット接続!

雨。寒い。日中でも一〇度以下。 皮膚科のあと、カルコスへ。コンピュータ・ネットワークについての解説書を二冊買う。 # 岩波文庫の『高村光太郎詩集』読了。「『道程』より」「『道程』以後」に収められた詩は、煩悶と懐疑と不安と自負の混交であり、「『…

林晴比古『新Linux/UNIX入門』/パイス他『ポール・ディラック 人と業績』

晴。かなり寒くなってきた。昨日の夜など、外は薄い上着では寒かった。 カルコス。Ubuntu 遊びでいい機会なので、勉強しようと Linux の入門書を二冊買ってくる。しかし、カルコスへは三日前に行ったばかりなのに、コンピュータ関連書の棚が変って、なぜか U…

速水融『歴史人口学の世界』/村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』

曇のち雨。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第七番(ピリス新盤)。終楽章ロンドが聴きたくなった。■フランソワ・クープラン:クラヴサン奏法への作品集、クラヴサン曲集第三巻第十五組曲から(レオンハルト)。アルマン=ルイ・クープラン:クラ…

Ubuntuのネット接続に手こずる一日

晴。 プール。よく晴れていて、鵜飼い大橋のあたりの、長良川の景色がとても美しい。日本の秋という感じ。カメラを持っていけばよかった。 上は家の隣の川にて。 # 今日も Ubuntu の続き。何とかネットに繋ごうとしたのだが、これがむずかしい。Windows で…

Ubuntu研究で一日が潰れる

日曜日。雨。 カルコス。 今日も一日中 Ubuntu 研究。Wubi でやろうと思っているのだが、なかなか上手くいかない。Ver.12.10 は無理かな。 ※追記 Ver.11.10で起動してみたら、あっさり Wubi でインストールでき、ちゃんと Ubuntu が立ち上がった。万歳! し…

こともなし

晴。 家にいる時間は、ずっと Ubuntu について調べる。インターネットに接続するのがむずかしいらしい。古い XP マシンはもう使わないので、壊れてもいいから、これに Ubuntu を入れようかと思う。Wubi というソフトで、Windows と共存(デュアルブート)で…

『廣松渉哲学論集』

晴。 うどん「恵那」にて昼食。ざる蕎麦820円。うまかったのだが、これと比べてみて、スーパーで乾麺を買ってきて茹でるウチの蕎麦も、相当おいしいことがわかった。シンプルなざる蕎麦だと、はっきりする。 # 熊野純彦編『廣松渉哲学論集』読了。解説によ…

玄侑宗久『三昧力』/ケネー『経済表』/堀江敏幸『アイロンと朝の詩人』

曇。 大垣。BOOK OFF 21号穂積店。29冊買う。BOOK OFF岐阜うさ店。22冊買う。 ラーメン「ごまめ家」岐阜六条店にて昼食。白とんこつチャーシュー850円。全体的に塩辛いし、スープには豚骨らしいコクがない。それぞれの調和もなし。 らーめん専門店 ごまめ家 …

梅田修『世界人名物語』

曇。 梅田修『世界人名物語』読了。ヨーロッパの人名の起源を探った本。ユダヤ・キリスト教起源、ギリシア・ローマ起源、土着語起源など。人名というものは文化に強く規定されるから、こういう観点からヨーロッパ文化を考えることもできる。世界人名物語――名…

確率と漸化式に関する一問題

[問題] AとB二人が、それぞれコインを投げて表裏を決める試行を繰り返し、どちらかの表が出た数が、他方の表の出た数より2大きくなったところで止める。(表裏の出る確率は、それぞれ1/2だとする。)n回目の試行で終了する確率を、n回目で一方の表の出…

秋田茂『イギリス帝国の歴史』/若田部昌澄、栗原裕一郎『本当の経済の話をしよう』

雨のち曇。 秋田茂『イギリス帝国の歴史』読了。中公新書らしい、堅い学術書。いわゆるグローバル・ヒストリーの進展から影響を受けており、素人目にも充実しているのでお薦めだ。個人的には、「産業革命はなかった」論(シティの重要性が強調される)だとか…

マリア・ジョアン・ピリスのモーツァルト

曇。 うどん「恵那」にて昼食。カレーなんばうどん990円。その後プール。 # マリア・ジョアン・ピリスのモーツァルト、ピアノ・ソナタ全集落手。取り敢えず聴いたのは、第一番、第四番、第八番、第十二番、第十五番。モーツァルトのピアノ・ソナタを画一的…

道端齊『生元素とは何か』/絲山秋子『イッツ・オンリー・トーク』/シマノフスキの交響曲第一番&第四番

日曜日。晴。 レンタル店。 道端齊『生元素とは何か』読了。生物を元素(生元素)という観点からアプローチ した本。一般書の体裁は採っているが、かなり専門的で、教科書としても使えるくらいだ。鉄、銅以下、微量生元素の話がおもしろい。かかる学問分野を…