こともなし

振替休日。曇。
 
(母方の)祖母のバラ。祖母はわたしが小学校に上がる前に亡くなったので、このバラは少なくとも50年、たぶんそれ以上生きて、まだこうやってきれいな花を咲かせる。まあ、何ということもない素朴なバラだが、こんなに長生きするものなんだな。不思議な感じがする。祖母もまた、素朴なただの田舎のおばあさんだった。わたしにその記憶がもっとあればよかったのになといまでは思う。

三日前に撮影したもの。
 
NML で音楽を聴く。■ショパンのバラード第一番 op.23、舟歌 op.60 で、ピアノはイヴァン・モラヴェッツ(NML)。モラヴェッツ、先日のドビュッシーのアルバムがよかったので、これも聴いてみた。充分な技術をもっていることはわたしごときでも窺えるが、何よりも弱音の美しさ、抒情的表現が印象的だ。その意味で、舟歌は絶品である(ただ、デジタル録音だったらと惜しまれる)。1960年代の録音。

 
昼。小雨(こさめ)。
ショパンマズルカ op.50-3, 63-3, 7-2, 24-4, 17-4 で、ピアノはイヴァン・モラヴェッツ(NML)。軽くて美しくて、よいマズルカ。■ショパンのバラード第二番 op.38、第三番 op.47、第四番 op.52 で、ピアノはイヴァン・モラヴェッツ(NML)。これでアルバム全体を聴いた。美しいピアノで、浄化されていく。マイナーなピアニストをお探しの方に、勧められるかも知れない。
 
暗い空。珈琲工房ひぐち北一色店。
ナボコフ『ディフェンス』の続き。まあ話は結構おもしろい。ただ、いわば洗練された複雑な味の料理で、わたしのような粗野な舌にはちょっと苦手かも知れない。ナボコフは、高級な「小説のグルメ」向きの作家だろうな。
 帰りに肉屋。豚バラ肉&テキ・カツ用豚肩ロース肉を買う。安いんだ、これが。
 
小林信彦『コラムの逆襲 1999~2002』を読み始める。わたしに教養というものがなさすぎるな。田舎者であることを痛感する。
 
夜。雨。
『白聖女と黒牧師』(2023)第4話まで観る。ほのぼのほんわかとして、予想どおりおもしろいじゃん。某有名アニメ YouTuber がゴミ扱いしたらしいけれど。