2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧
晴。 村上春樹『海辺のカフカ(下)』読了。引き込まれて一気に読み終える。最近これほど没入した小説はない。やはり、自分はアンチ村上春樹にはなれないなと思う。ただ、本書はカフカ少年とナカタさんのエピソードが交互に描かれているが、カフカ少年のエピ…
曇のち雨。 大岡昇平『成城だより(下)』読了。ほとほと感心。この高密度の散文を読んでいると、自分が最近解体に入っていることに気づく。当分そうだろうな。こういう時は意見というものは出てこないのだが、本を読むのはどんなものでも悉く楽しい。成城だ…
晴。 大栗博司『大栗先生の超弦理論入門』読了。自分はこれまで超弦理論の一般向け解説書は、日本語で書かれたものはだいたい読み散らしてきたので、本書の内容にはさほど驚くようなことはなかった。しかし著者の文章はとてもすっきりしていて、洵に読みやす…
晴。涼しい。 大岡昇平『成城だより(上)』読了。このところ、何を読んでも面白くて困る(?)。大岡昇平は、学生のとき文庫本を中心にかなり読んだ。やはり『俘虜記』と『レイテ戦記』がインパクトが大きく、今でもだいたい覚えている。『花影』という花柳…
晴。涼しい。 C・ダグラス・ラミス『増補 憲法は、政府に対する命令である。』読了。自民党の憲法改正案の分析がおもしろい。現在の日本国憲法は語り手が「日本国民」だが、改正案では「国」「日本国」になっているというのだ。さもありなん。こうしたとこ…
曇。急に涼しくなってきた。 よく寝た。 # ももいろクローバーを聴いてみる。歌は下手だけれど、意外にいい曲あり。「Believe」(玉置成実のカヴァー曲)とか「走れ!」とか。入口のない出口 (初回限定盤A)アーティスト: ももいろクローバー出版社/メーカー…
日曜日。雨。のち曇。 ロブ=グリエ『消しゴム』読了。中条省平訳。消しゴム (光文社古典新訳文庫)作者: アランロブ=グリエ,Alain Robbe‐Grillet,中条省平出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/08/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る『折口…
曇。 テツオ・ナジタ『明治維新の遺産』読了。かなり古い本である(原著1974年)。本書の記述は大変に入り組んだものであり、自分には統一した標語は与えにくいように思った。果して訳者の云うとおり、本書が「官僚的合理主義」と「維新主義」の対立という図…
晴。夜雨。 図書館。 # 図書館から借りてきた、内田樹『街場の読書論』読了。いやー、図書館から借りてきたのはこの一冊だけだったのだが、四〇〇頁一気に読みきってしまった。内田樹、もっと借りてきておけばよかった。 さて、本書には内田樹が文章を書く…
晴。酷暑。八月も下旬になったのに、暑すぎるだろう。 休脳日。夜、テレビで野球中継を見たりして、だらだら過ごす。 澁澤龍彦を読む。 # この曲を聴いていると泣きそうになってくる。
晴。 ジェリー・ブロトン『はじめてわかるルネサンス』読了。小冊子だが、現代的な観点からルネサンスを見ている。ここでは、ブルクハルト以来の美術・芸術中心のルネサンス像は(不当なまでに)一新されている。人間の開放というルネサンスの意義は忘れられ…
あんまりいい演奏なんで、貼ってしまいます。ジュニア・オーケストラだが、何という上手さ! これだけでもびっくりなのだが、小林愛実のピアノがさらに輪をかけていい。聴き始めたら止められなくなってしまった。これはもう才能がある若い子(この演奏では、…
晴。35℃くらいだと涼しく感じる。 早朝出勤ではないが、今日からしばらく早出。 # 宮本常一『日本人のくらしと文化』読了。副題「炉辺夜話」。中身の多くは一九八〇年前後の初出だが、既に自分などにはわからない話が多い。その頃自分は中学生くらいだった…
ナクソスの「日本作曲家選輯」で、橋本國彦(1904-1949)の音楽を聴く。橋本は四十四歳で亡くなっているが、最初の二曲は早い最晩年の作品である。交響曲第二番は一九四七年の作曲。わかりやすい通俗的なメロディの曲で、とても保守的な音楽語法で書かれてい…
晴。 妹一家帰る。 # 文藝別冊『増補新版 澁澤龍彦』をぺらぺら繰る。中沢新一の澁澤論を保存しておきたくて買ったもの。あと、澁澤の奥さんの龍子さんへのインタビューがおもしろかった。その他はさほど興味なし。まあ、後で丁寧に見よう。増補新版 澁澤龍…
日曜日。晴。 中井久夫『統合失調症の有為転変』読了。大著というわけではないが、日曜日の丸一日を費やしてしまった。中井先生の書かれるものは、いつもふうふう喘ぎながら読む。ちなみに、自分は中井先生の本を、精神病に関する知的興味から読むのではない…
晴。 音楽を聴く。■メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第一番op.49(アルゲリッチ、シャハム、マイスキー)。 カルコス。 # 波多野精一『時と永遠』読了。著者は宗教一般を云うけれども、結局はキリスト教のことしか語っていない。仏教などはまったく、一ミ…
晴。 妹一家来訪。夕方、庭の柿の木の下で、大人五人と子供二人でバーベキュー。蝉がジイジイ鳴いて、花火もやって、なんだか夏っつー感じ。正統的な日本の田舎のお盆。 # 音楽を聴く。■ショパン:バラード第一番op.23(ペライア)。■ショパン:バラード第…
晴。 林光男『完全独習 量子力学』にざっと目を通す。副題「前期量子論からゲージ場の量子論まで」。ネットにも既に幾つかのレヴューが上がっているが、知識を整理するための本で、独習本ではないという評価は当っている。実際、記述は相当に簡潔であり、本…
晴。 CoCo壱番屋岐阜都通店にて昼食。ロースカツカレー680円。昼の外食は取り敢えず今日まで。 # 久繁哲之介『商店街再生の罠』読了。これは面白かった。自分は商店街の再生に何の関係もないし、特に情熱もないが、地域商店街の衰退は時代の流れの必然なの…
晴。もう毎日暑い。でも、父がつくつくぼうしを聞いたそうだ。となるとまもなく秋か。 CoCo壱番屋岐阜都通店にて昼食。ソーセージ・きのこミックス880円。 # 萩原朔太郎『虚妄の正義』読了。ニーチェ風アフォリズム集を狙っているのだろうが、はっきり云っ…
晴。酷暑。高知では41.0℃で観測史上過去最高らしいが、こちらでも炎天下の駐車場など、それくらいはあるよ。まったくどうなっているのか。 ああ、早朝出勤もあと三日だ。 餃子の王将千手堂店にて昼食。回鍋肉定食735円。 # 北見俊夫『川の文化』読了。調子…
日曜日。ようやく休み。酷暑。 カルコス。 二時間以上、昼寝してしまった。疲れていたのかなあ。 # 大島堅一『原発のコスト』読了。原発は思想的にも止めるべきだが、コストの面から見ても割に合わないことを、本書は教えてくれる。今まで原発が安上がりだ…
晴。酷暑。昼など39℃超。 コメダ珈琲店岐阜駅東店にて昼食。カツサンド750円+アイスコーヒー380円。コメダは量が多いので、お腹いっぱい。この店は、昼時はいつも意外と空いている。 絲山秋子さんのウェブ日記を読んでいると、このところ大変な欝のようで気…
晴。暑い。 つけ麺「丸和」各務原分店にて昼食。最近できた店で、十二時半くらいに行ったのだが、一〇分ほど外で待った。普段は暑いなか外で待つなんてことはまずないのだが、ここ数日昼は外食なので、目先を変えるため待ってみた。注文したのは、丸和つけ麺…
晴。 モスバーガー岐阜ながもり店にて昼食。ロースカツバーガー340円+とびきりチーズ390円+ポテトセット320円。ちょっと食べ過ぎた。ファーストフードに入ると、つい学生の頃のように注文してしまう、っていったい学生とは何年前のことだ。あほである。 図…
晴。 ラーメン「まっしぐら」にて昼食。チャーシューメン800円。 博多ラーメン まっしぐらジャンル:ラーメン住所: 各務原市那加石山町1-137-1このお店を含むブログを見る | (写真提供:HASH-ROYAL)食べログでは口コミの評価が分かれているけれど、開店15分…
雨のち晴。 中華「龍園」にて昼食。炒飯480円。お探しの店舗のページはありませんでした食べログで店舗を探す音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第十番op.14-2(バックハウス)。 # 岡崎武志『蔵書の苦しみ』読了。仕事の空き時間に読んで読み終…
晴。驟雨沛然。 # バーナード・リーチ『日本絵日記』読了。柳宗悦訳。リーチが正確に東洋を理解しているのには驚かされた。もちろんそれは、彼が陶芸家として、確かな目を持っていたからだろう。柳宗悦を始めとする優れた人物たちと深い交流があったのも、…
日曜日。晴。 # C・アウエハント『鯰絵』読了。ふぅ、大著をやっと読み終えた。「鯰絵」とは、安政の江戸大地震の直後に市中に出回った、鯰を主人公(?)とする刷り物で、震災後にもかかわらず、飛ぶように売れたという。著者は、この「鯰」が一種のトリ…