2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

エスプロンセーダ『サラマンカの学生』/関満博『地域を豊かにする働き方』/篠原資明『空海と日本思想』

晴。 十時間くらい寝た。 # エスプロンセーダ『サラマンカの学生』読了。著者はスペイン・ロマン派の詩人(1808-42)。表題作は、ドン・フアン伝説に題材を採ったもの。サラマンカの学生 他六篇 (岩波文庫)作者: エスプロンセーダ,佐竹謙一出版社/メーカー:…

上野千鶴子『生き延びるための思想 新版』

日曜日。雨。 朝九時にイオンへ行く。すごい人出。今では、ソフトでない「身欠きにしん」ってないのかね。買い物とレジで、一時間くらいかかる。昼からカルコス。 # 上野千鶴子『生き延びるための思想 新版』読了。最後は感動した。著者の学問は、まず(モ…

プレハーノフ『歴史における個人の役割』/ハロルド・ウィンター『人でなしの経済理論』

曇。時雨れる。 早朝出勤。今日で仕事納め。仕事場の大掃除をしてから帰宅する。 # プレハーノフ『歴史における個人の役割』読了。と思ったら再読だったらしい。歴史における個人の役割 (岩波文庫 青 416-3)作者: プレハーノフ,木原正雄出版社/メーカー: 岩…

菊地成孔『服は何故音楽を必要とするのか?』/野矢茂樹『哲学の謎』/石井寛治『日本の産業革命』

曇。のち雨。篦棒に寒い。 早朝出勤。 # 菊地成孔『服は何故音楽を必要とするのか?』読了。おお、菊地成孔さんの文庫本だ、と思って当然読んでみたのだが、(鬼才)ミュージシャンによる「ファッション・ショー批評」というか「モード批評」というかなので…

こともなし

晴。寒い。 早朝出勤。 今日は仕事以外は怠惰だったなあ。菊地成孔を読む。

柴田宵曲『続 妖異博物館』/プリーストリー『夜の来訪者』

晴。 柴田宵曲『続 妖異博物館』読了。和漢の典籍に通じた、博覧強記の著者の綺譚集。大袈裟なところのまったくない散文で書かれており、こういう文章の骨法を身に付けたいものだと思う。続 妖異博物館 (ちくま文庫)作者: 柴田宵曲出版社/メーカー: 筑摩書房…

色々音楽を聴く/中村秀吉『パラドックス』

昨晩早く寝てしまったので、朝四時起き。 曇。 音楽を聴く。■マーラー:交響曲第八番(インバル1986)。■ベートーヴェン:三重協奏曲op.56(オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテル、カラヤン)。リヒテルはサポートに徹している感じで、どうもおとなし…

こともなし

振替休日。晴。 休日出勤。 夕食後、しばらくして寝てしまう。 どうも最近よくない。自分で嫌な感じだ。自分の中のとても汚い部分を撃ちぬいたような。同時代的なものと関係している。

最近気になっていること

最近気になっていること。自分は経済学の素人で、精々新書の経済本を読むくらいであるが、エコノミストとか何とか、本当に大丈夫かと思う。以下、素人の放言である。

谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』

日曜日。晴。 休日出勤。夕方まで仕事。 # 谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』読了。題名だけ見て本書を買った人は、読んでみて驚くのではないか。子供にはわからない詩ばかりである。不埒だったりエロかったりする。個人的には、文庫版のためのオマケの詩…

ポール・セルー『鉄道大バザール(下)』

晴。 早朝出勤。眠くて仕方がない。ずっと仕事。 # ポール・セルー『鉄道大バザール(下)』読了。ユーラシア大陸一周(というのは正確ではないが)の鉄道旅も後半。前半では、アジアの物珍しさもあるのだろう、なかなか楽しげな鉄道旅行をやっているが、後…

ホカート『王権』

曇。 A・M・ホカート『王権』読了。ハッとさせられるところもあるが、地雷原。文化人類学的思考は、今ではもっと進歩しているように思う。王権 (岩波文庫)作者: A.M.ホカート,橋本和也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/12/15メディア: 文庫 クリック…

岩合光昭『ネコさまとぼく』

晴。 プール。モン・レーブでケーキを買う。夕方、本の整理。二時間半くらい掛かったが、まだ終らない。 # 岩合光昭『ネコさまとぼく』読了(?)。岩合さんは猫の写真の歴史を変えたよね。猫の心まで写っているかのようだ。どうやってこんな瞬間を撮ったの…

太田浩一『電磁気学の基礎2』

晴。 太田浩一『電磁気学の基礎2』にざっと目を通す。第1巻に目を通したとき(参照)にも書いたが、日本語で書かれた電磁気学の教科書としては、最高のものなのではないか。高度なのに本当に親切な本なので、電磁気学を学びたい人は、入門書を読んだら本書…

ルーカーヌス『内乱(パルサリア)(下)』

晴。 ルーカーヌス『内乱(パルサリア)(下)』読了。大西英文訳。上巻を読んだ(参照)ときも書いたが、とても格調高い翻訳だ。原文の晦渋らしい様子がよく出ている。ルーカーヌスはネロ帝の時代の詩人で、若くしてネロに死を命じられるのだな。享年二十五…

羽海野チカ『3月のライオン8』/久保陽一『ドイツ観念論とは何か』/町田康『猫のあしおと』/エルガーの室内楽曲

曇。夕方から雨。 BOOK OFFとカルコス。 羽海野チカ『3月のライオン8』読了。意外に将棋ばかりの展開になってきたが、これもまた素晴らしい。対局の描写がとても迫力があって、(陳腐な言い草ではあるが)人間ドラマが感動的。勝負が一段落したら、川本家の…

衆議院選挙

日曜日。晴。 朝から休日出勤。夕方、投票に行く。いつもは午前中に行くせいか、今回は人が少ないように見えた。 夜は選挙速報を見つつ、PCをいろいろいじくって遊ぶ。選挙結果に特に驚きはない。この結果は、これから考えていくことの前提になる。(AM2:33)…

ダグラス、イシャウッド『儀礼としての消費』/田中健夫『増補 倭寇と勘合貿易』/若田部昌澄『もうダマされないための経済学講義』

雨。 うどん「恵那」にて昼食。 メアリー・ダグラスとバロン・イシャウッドの共著『儀礼としての消費』読了。浅田彰と佐和隆光の共訳。恐らく、纏まったものとしては唯一の、浅田彰の翻訳ではないか。中身は八〇年代を思い出させる(ってニューアカは後から…

『小熊秀雄詩集』

晴。 カルコスとイオン。 『小熊秀雄詩集』読了。面白い。こんな八方破れの詩人がいたとは。自分が持っているのは第七刷だから、結構読まれているのだな。小熊秀雄詩集 (岩波文庫 緑 99-1)作者: 小熊秀雄,岩田宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1982/09/16…

趙景達『近代朝鮮と日本』

晴。いい天気。 午前中、散髪。昼からプール。 趙景達『近代朝鮮と日本』読了。本書は近代朝鮮史であり、おおよそ十九世紀後半から韓国併合までを扱う。題に「日本」が入っているのは、近代朝鮮史は日本抜きに語れないからである。日本にも色々な立場の人が…

こともなし

晴。 仕事以外は怠惰な一日。 音楽を聴く。■シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第一番op.105(ニコリッチ、ル・サージュ)。もう少しヴァイオリンがシャープでもよいが、いい演奏。この曲はクレーメルとアルゲリッチのデュオを筆頭に、録音でよいものが少なく…

坂崎乙郎『絵とは何か』/シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』

晴。 坂崎乙郎『絵とは何か』読了。原本一九七六年刊。今ではほとんど見られない、激しい評論。ゴッホに心酔し、著者が気に入らない日本の状況を、吐き捨てるように軽蔑する。本物の芸術というものに、最上の価値を見出す。さて…。 こういう著者を入れるのは…

A・W・ムーア『無限』

朝起きたら、積もっているし、深々と降っているし。 # 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十四番、第十七番、第十八番(ピリス新盤)。第十七番の終楽章がいい。第十八番はシンプルだがむずかしい曲で、ピリスは弾けていないが、モーツァルトをお…

鶴見俊輔『身ぶりとしての抵抗』/ロナルド・ドーア『日本の転機』/佐村河内守の室内楽アルバム

日曜日。晴。あら、夕方から雪だ。これは積もりそう。 うどん「恵那」にて昼食。寒いので、あつあつの天麩羅蕎麦が、これはもう美味しかった。 カルコス。「すばる」一月号の、中沢新一の新連載を立ち読みする(雑誌を買おうか迷ったが、連載が終ればすぐに…

石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』

晴。夕方から雪がちらちらし出す。 石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』読了。文庫解説は堀江敏幸。著名なエッセイ集なので、「ブ」で買ったのを読んでみた。いいですね。ただ、自分は料理をするという経験に乏しいので、本書の楽しさのかなり…

こともなし

晴。寒い。 寒気が降りてきて明日は雪になるかも知れないというので、ネッツトヨタへ行って、タイヤをスタッドレスにしてもらう。同じようなことを考えている人が、先にタイヤ交換をしてもらっていましたよ。 # 何だか今日は雑事が多かった。まともに本も読…

浅羽通明『教養論ノート』

晴。 大垣。BOOK OFF大垣バイパス店。24冊買う。ちくま文庫版宮沢賢治全集(さほど安くはなかった。まあ妥当な値段)など。 車内ではずっと坂本龍一のベスト盤を聴いていた。今さら云うのも気がひけるが、坂本龍一ってやはり凄い才能の持ち主ですね。世界的…

太田浩一『電磁気学の基礎1』

晴。 太田浩一『電磁気学の基礎1』にざっと目を通したが、これは熟読に値する本だ。「基礎」とはあるが、初めて電磁気学を学ぶ人にはレヴェルが高いかも知れない。ただし、とても丁寧に書かれた本なので、ある程度の基礎知識があれば、きちんと理解できそう…

安藤礼二『祝祭の書物』

晴。 レンタル店。 安藤礼二『祝祭の書物』読了。深いのは確か。途轍もなくハイ・ブラウ。形容があちらこちら大袈裟のインフレーションなのは、ちょっと閉口する。まだまだ自分には、本書をきちんと判断する能力はありません。祝祭の書物―表現のゼロをめぐっ…

ポール・ポースト『戦争の経済学』/柄谷行人『哲学の起源』

晴。 プール。 ポール・ポースト『戦争の経済学』読了。山形浩生訳。本書は訳者の言うとおり、戦争を題材に採った、一種の経済学の(初歩的な)教科書だと云えるだろうか。基礎的な経済学を使いながら戦争を分析するもので、いわゆる堅い本であり、扇情的な…