2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

神谷不二『朝鮮戦争』/ヘーゲル『精神の現象学(上)』

晴。 アマゾンのマーケットプレイスで注文していた、ランダウ=リフシッツ理論物理学教程の『力学』が届く。このシリーズ、学生のときに揃えておかなかったのを後悔している。電磁気学、流体力学、相対論的量子力学が手元にないのだが、版元の東京図書が絶版…

大江健三郎『美しいアナベル・リイ』/生田武志『ルポ 最底辺』

晴。 プール。アピタ。 大江健三郎『美しいアナベル・リイ』読了。文章に緊張感があるし、おもしろい。しかし、この歳になって「チャイルド・ポルノ」をテーマにするなんて、大江さんも頑張っていられるなあ。美しいアナベル・リイ (新潮文庫)作者: 大江健三…

白洲正子『金平糖の味』/『カルダーノ自伝』/佐藤春夫『田園の憂鬱』/関口良雄『昔日の客』

日曜日。晴。 白洲正子『金平糖の味』読了。白洲さんを読んでいると、自分の貧しさが分って仕様がない。多くの点で、伝統から切れてしまっていることを感ずる。もちろん良いことではない。「白洲正子ブーム」なんていうのも、皆同じようなことを感じているの…

ブレンデルの弾く交響的練習曲/『バガヴァッド・ギーター』

晴。 シューマンの交響的練習曲が聴きたくなったので、いろいろ聴き比べてみたら、ブレンデルの演奏が今の気分にもっとも合っていた。以前はポリーニ盤をよく聴いていたし、最近のエデルマンも悪くないと思うが。ブレンデルの演奏は、端正な部分と奔放な部分…

E・M・フォースター『アレクサンドリア』/竹内外史『集合とはなにか』

晴。 写真屋。 E・M・フォースター『アレクサンドリア』読了。コンパクトなアレクサンドリアの歴史。アレクサンドリア (ちくま学芸文庫)作者: E.M.フォースター,中野康司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/11/12メディア: 文庫 クリック: 8回この商品…

mimeTexまとめ/中河与一『天の夕顔』

晴。 朝七時前に起きてから昼の二時くらいまで、下の計算(なんとなく思い付いたので)とブログへのアップを延々とやっていました。計算はそれほど時間はかからなかったのだが、mimeTexに慣れてなくて戸惑った。まあ、「こんな式もブログで書けるんだ!」と…

点と直線の距離について

点P から直線 へ垂線の足Hを下すとき、PとHの距離(点Pと直線の距離)は となる。また、このとき、 である。(これらを求めるには、以下を参考にするとよい。直線がパラメーター表示の場合は、さらにその下を参照。)

荒川洋治『日記をつける』/カポーティ『遠い声 遠い部屋』

晴。 安永祖堂が触媒となる。 # 荒川洋治『日記をつける』読了。さらさらと流れる文章。ちなみに、著者はブログに否定的である。日記をつける (岩波現代文庫)作者: 荒川洋治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/11/17メディア: 文庫購入: 3人 クリック: …

コミュニティ・バスに乗る/高橋源一郎『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』/上野千鶴子『ひとりの午後に』

休日。晴。 カルコス。9冊。BOOK OFF。15冊。 # 昼過ぎ、家の近くからコミュニティ・バス(どこまで行っても100円)に乗る。暖かくていい天気なので、カメラを持って散歩がてら、終点の産業文化センターから歩いて帰ってこようというのである。バスは細い道…

森安達也『近代国家とキリスト教』/谷岡一郎『エッシャーとペンローズ・タイル』

洵に嫌な夢を見て、夜中に目を覚ましたのだが、寝なおして朝起きたら、何ともいい気持ちだった。あわせて十一時間くらい寝てしまった。 雨沛然。 プール。アピタとその本屋。 # 森安達也『近代国家とキリスト教』読了。そっけない題名だが、キリスト教文化…

日帰りで本巣から根尾へ

日曜日。快晴。 本巣の舟木山古墳群のひとつである彩色古墳が、年二回の特別公開ということで、家族で行ってみる。本巣の道の駅「富有柿の里」の駐車場に、車は停めておけばよいとのこと。駐車場は車でほとんどいっぱいだ。トイレの異臭が、離れていてもプン…

吉本隆明『夏目漱石を読む』/内田樹『疲れすぎて眠れぬ夜のために』

晴。巻繊汁が美味い季節になってきた。 吉本隆明『夏目漱石を読む』読了。精神的にキツいときに、吉本さんの本は有難い。実に助かる。また、漱石についての本だというのも、よかった。夏目漱石を読む (ちくま文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 筑摩書房発…

林健太郎『ワイマル共和国』

晴。 林健太郎『ワイマル共和国』読了。古い本で、今は学的にさらに進歩しているだろうが、それはそれとしてよく出来ている。近代の政治において、大衆(群集)がいかに大きな役割を占め、それがまた非合理的に、ほとんど「脊髄反射的に」状況に反応するかを…

田辺元『種の論理』/シェイクスピア『オセロー』/金原ひとみ『蛇にピアス』

晴。 散髪。 田辺元『種の論理』読了。難解。ヘーゲルをもうちょっときちんと読まねばなるまい。それにしても、文庫化は快挙だな。新カント派なども、岩波文庫に期待したい。種の論理――田辺元哲学選I (岩波文庫)作者: 田辺元,藤田正勝出版社/メーカー: 岩波…

羽田正『冒険商人シャルダン』/デュラス、コクトー『アガタ/声』/小沢一郎『小沢主義(オザワイズム)』

晴。 羽田正『冒険商人シャルダン』読了。これは面白い。シャルダンは十七世紀フランスの宝石商人で、若い頃ペルシアに長らく滞在し、晩年に当時のペルシアについての本を書いた。本書はシャルダンの一代記であり、十七世紀を影から照射した本にもなっている…

町田明広『攘夷の幕末史』

晴。車の中は暑いくらい。 大垣。渋滞甚だし。国道の一車線を潰して草刈するな。 BOOK OFF大垣バイパス店。29冊買う。うーむ。 # 町田明広『攘夷の幕末史』読了。幕末史の通説を丹念に再検証している。「朝陽丸事件」などというものを掘り起こしてきたり、…

仲正昌樹『今こそルソーを読み直す』/笙野頼子『なにもしてない』

曇。 プール。アピタ。 仲正昌樹『今こそルソーを読み直す』読了。実に手際よく解説されている。また、コンパクトな「政治思想(史)入門」にもなっている。自分には、教えられることばかり。今こそルソーを読み直す (生活人新書)作者: 仲正昌樹出版社/メー…

田村圓澄『古代朝鮮と日本仏教』/ウィトゲンシュタイン『青色本』/ウゴルスキの弾くスクリャービン

日曜日。曇。 カルコス。 田村圓澄『古代朝鮮と日本仏教』読了。新羅仏教の日本仏教に対する影響。(仏教だけについて書かれた本ではない。基本的に古代史に関する本。)古代朝鮮と日本仏教 (講談社学術文庫 (669))作者: 田村円澄出版社/メーカー: 講談社発…

安藤礼二『たそがれの国』/幸田露伴『天うつ浪 後篇』

曇。 安藤礼二『たそがれの国』読了。たそがれの国作者: 安藤礼二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/09メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る幸田露伴『天うつ浪 後篇』読了。未完。日露戦争が始まって露伴は、こうした閑文…

こともなし

晴。 怠惰というか、十二時間くらい寝た(笑)。調子が悪いとこうなる。「休脳日」にして、仕事以外頭を使わない。読むのも露伴の小説くらいにしておく。何とも現代からかけ離れていて、ぼぉーっとする。 # 吉本ばななさんから河合隼雄さんへの質問。 Q 幸…

ゴダール『勝手にしやがれ』

晴。 「3pigs」にて昼食。 ジャン=リュック・ゴダール監督のデビュー作『勝手にしやがれ』のDVDを観る。ジャン・ポール・ベルモンド、いいねえ。先日『気狂いピエロ』のDVDを観たばかりなのだけれども、何となく良く似ている。ラストも。観ていてたぶんこう…

『伊勢物語』/グールドの弾く「間奏曲集」

晴のち曇。今までになく冷える。 『伊勢物語』読了。伊勢物語 (岩波文庫)作者: 大津有一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1964/12/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る# グールドは聴きすぎたというのか、最近はあ…

『臨済録』/大貫義郎『場の量子論』

晴。 『臨済録』読了。最近、枕頭の書としていた。臨済録 (岩波文庫)作者: 入矢義高出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1989/01/17メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (29件) を見る大貫義郎『場の量子論』にざっと目を通す。あまり…

安藤礼二『場所と産霊(ムスビ)』/町田康『猫にかまけて』

雨のち晴。 プール。アピタ。 # 安藤礼二『場所と産霊(ムスビ)』読了。驚嘆。日録に書く。 ささやかだが、ケルアックへの言及があったのが嬉しい。日録の方だったか、だいぶ前に、『ザ・ダルマ・バムズ』を読んで興奮した感想を書いたと思う。『オン・ザ…

皆川達夫『バロック音楽』

日曜日。晴。 皆川達夫『バロック音楽』読了。バロック音楽 (講談社現代新書 291)作者: 皆川達夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1972/01メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る

谷畑勇夫『宇宙核物理学入門』

晴。 谷畑勇夫『宇宙核物理学入門』読了。原子核物理学が最近これほど発展しているとは、ついぞ知らなかった。加速器で不安定核(放射性同位体)のビーム(RIビーム)を、創れるようになってきたからだという。しかし、原子核物理学の満足すべき理論がまだな…

玄侑宗久『龍の棲む家』/福岡伸一『世界は分けてもわからない』

晴。 玄侑宗久『龍の棲む家』読了。老いということが近くなった今、このように痴呆というテーマを細やかな筆致で描いた本書は、多くの人に救いを与えるだろう。著者は、いつも大切なことを主題にしている作家だ。これは、ただ僧侶だからといって、簡単に出来…

ゴダール『気狂いピエロ』/トロツキー『ニーチェからスターリンへ』/辻井伸行のショパン・アルバム

晴。 レンタル店。 ジャン=リュック・ゴダール監督『気狂いピエロ』のDVDを観る。いやあ…そういう結末だったのか…悲しいなあ。これってたぶん、映画が撮られた当時は刺激でいっぱいだったのだろうが、今のどぎつい映像を見慣れている目には、なんだか坦々と…

地元の「一箱古本市」に行ってみた

地元・各務原で開催された「一箱古本市」に行ってみた。場所は中部学院大学キャンパス内。実はこのイベント、最初はあまり関心がなく、今日やるというのも忘れていたのだが、昨日たまたま徒然舎さんのブログ(こちら)を見ていたら、告知があったのだった。…

堀内一史『アメリカと宗教』

休日。晴。 堀内一史『アメリカと宗教』読了。重厚な内容の書。あまりにも未知の情報が多すぎて、ちょっと未消化だが、アメリカにおける宗教(特に様々なキリスト教諸宗派)と政治の関係について、これくらいのことは知っておいた方がいいのかもしれない。と…