2013-01-01から1年間の記事一覧

軌道と固定部分群

群Gが集合Mの上に働いているとき、Mの任意の点 x0 に関して、 x0 の軌道 G(x0) (⊂M)と x0 の固定部分群 (⊂G)との間には、密接な関係がある。

共役類と中心化群

ここでは、群Gの自分自身の上への両側からの働き を考えることにし、G‐軌道というときにはすべてこの働きに関するものだとする。 (定義)a∈Gに関し、a を含むG‐軌道に属する元を「a に共役な元」という。a に共役な元全体のつくる集合を「a の共役類」…

こともなし

晴。 ホウレンソウや春菊に覆いを被せる。放っておくと、ヌートリアがやわらかい葉を全部食ってしまうのだ。夜活動するので、退治しようとしてみてもなかなか捕まらないのである。 県営プール。カルコス。 # 音楽を聴く。■スクリャービン:六つの前奏曲op.1…

レヴィット、ダブナー『ヤバい経済学』/プーシキン『オネーギン』

日曜日。雨。 音楽を聴く。■ツェムリンスキー:シンベリン組曲(コンロン)。Orchestral Musicアーティスト: Zemlinksy,Voigt,Isokoski,Skovhus,Conlon出版社/メーカー: EMI Classics発売日: 2008/01/21メディア: CDこの商品を含むブログを見る■ミヨー:ボヴ…

群の直積

2つの群G、Hが与えられたとき、集合としての直積 の中に、群の演算を で定義したものを、GとHのやはり「直積」といい、これもG×Hで表す。

群の中心

群Gの元 g で、Gのすべての元と可換になるものの全体は、Gの部分群となる。この部分群をGの「中心」といい、Zであらわす。すなわち、

伊藤和行『ガリレオ』

晴。 音楽を聴く。■ミヨー:家庭のミューズop.245(タロー)。■オネゲル:ヴィオラ・ソナタH.28、ヴァイオリンとチェロとピアノのためのトリオH.214〜アレグロ。オネゲルは自分と相性がよい。ヴィオラ・ソナタはいい曲。 # 伊藤和行『ガリレオ』読了。本書…

石井好子『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』

晴。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:交響曲第三番「英雄」op.55(カラヤン1962)。素晴らしい「エロイカ」交響曲の演奏だ。この曲がベートーヴェンの交響曲の中の最高傑作だということを、遺憾なく示している。古典的名演だと云えよう。しかし、何という巨大…

集合の「一対一」について

最近気づいて愕然とした(?)のだが、集合で「一対一」というのは紛らわしいな。「一対一の写像」というのは単射のことであり、「一対一対応」というのは全単射のことなのだ。今まで、完全に混同していた(ほとんど文脈でどちらなのかわかる)。これからは…

固定部分群の定義

群Gは集合Mの上に働いているとする。Mの点 x0 を止める( x0 = g(x0) ということ)Gの元全体のつくるGの部分群を、x0 の「固定部分群」あるいは「安定部分群」という。

軌道

群Gは集合Mの上に働いているとする。このとき、Mの任意の点x に関し、 と置き、G(x) を、点x のGによる「軌道(またはG‐軌道)」という。もちろん g(x)∈M, G(x)⊂M である。

ウォーラーステイン『近代世界システム1600〜1750』/マラマッド『魔法の樽 他十二篇』

曇。 うどん「恵那」にて昼食。ざる蕎麦。 音楽を聴く。■スクリャービン:二十四の前奏曲op.11(レットベリ、参照)。スクリャービン初期の、聴かせる曲だ。もちろん、ショパンをモロに意識していることは明らかだが、既にとても個性的である。スクリャービ…

湯浅誠『なぜ「活動家」と名乗るのか』

晴。 音楽を聴く。■スカルラッティ:ソナタK514, K64, K32, K141, K472, K3, K380, K431, K9(タロー)。心地よい演奏。■オネゲル:二つのヴァイオリンのためのソナチネH.29、ヴァイオリンとチェロのためのソナチネH.80、チェロのためのパドゥアーナH.181。…

こともなし

晴。 中華「龍園」にて昼食。炒飯と焼き餃子。 音楽を聴く。■スカルラッティ:ソナタK239, K208, K72, K8, K29, K132, K430, K420, K481(タロー)。アレクサンドル・タローという若いピアニストは、先日読んだ青澤隆明の本で知った(参照)。なかなかきれい…

車でMIHO MUSEUMへ

休日。曇のち晴。 # 車をアクアにして初めて、一〇〇キロ以上の遠出をする。家族で、滋賀県信楽の MIHO MUSEUM へ行くつもりなのである。朝八時半頃出発、東海北陸自動車道から西尾張中央道を通り、蟹江から東名阪自動車道に入る。途中、御在所SAで休憩。ト…

内村鑑三『代表的日本人』/平野啓一郎『一月物語』

日曜日。曇。夜、雨しょぼつく。 音楽を聴く。■シューベルト:即興曲集op.90(ブレンデル)。シューベルトは、「さすらい人」幻想曲とこの曲が好きだ。こんな曲は、モーツァルトもベートーヴェンも書けなかった。特に第一曲。■オネゲル:ヴァオリン・ソナタ…

有限群から対称群への準同型写像(群の表現)

位数 n の有限群Gから、n 次の対称群 への準同型写像 が存在する。この準同型写像 は、Gの左からの働き によって引き起こされる。同様に、G自身の上への、右側からの働き や、両側からの働き によっても、Gから への準同型写像が得られる。かかる準同型…

準同型写像

(定義)群Gから群G'への対応 があって、 が成り立つとき、 をGからG'への「準同型写像」という。

佐藤良明、柴田元幸『佐藤君と柴田君の逆襲!!』/養老孟司『死の壁』

曇。 音楽を聴く。■オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ第一番、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタH.143。フォーレの影響を受けているようにも聞こえる。でも、おもしろい。オネゲルは最近の当たりだな。オネゲル:室内楽作品集[4枚組]アーティスト: Devoyon,viol…

こともなし

晴。 よく寝る。 医療保険を解約する。阿呆くさい条件で、一生掛け捨てで払い続けねばならないというもので、今の自分にそんな余裕はない。まあ、扶養家族がいるわけでもなし、もし病気になっても、積み立てておいた分で払う方がまし。さらに決定的なのは、…

群の働き

(定義)群Gが集合Mの上に働くとは、Gの各元 g に対してMからMへの写像(変換) が決って、次の性質を満たしていることである。(1)g1( g2(x) ) = g1 g2(x) (x∈M, g∈G)(2)Gの単位元 e に関して e(x) = x (x∈M)

ボルヘス『パラケルススの薔薇』

晴。 音楽を聴く。■グバイドゥーリナ:今この時の中で(ムター)。日本語のWikipedia はあまり詳しくない。■伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ、 管弦楽のための「日本組曲」(広上淳一)。いやあ、とっても土臭い。非常に日本の土俗的な感じを意識してい…

渡辺京二『近代の呪い』

晴。 音楽を聴く。■オネゲル:交響曲第四番「バーゼルの喜び」(プラッソン)。変な曲。■シューベルト:ピアノ・ソナタ第十九番D958(ポリーニ)。ポリーニの力に圧倒される。特に終楽章は、これはどちらかと言うと散漫な音楽だと思うのだが、ポリーニはこれ…

鶴見俊輔『旅と移動』

曇。 音楽を聴く。■バッハ:ピアノ協奏曲第一番BWV1054、協奏曲BWV974〜第二楽章、ピアノ協奏曲第五番BWV1056(タロー)。今風の、清潔なピアノだな。■バッハ:ピアノ協奏曲第七番BWV1058、四台の鍵盤楽器のための協奏曲BWV1065(タロー)。BWV 1065は初めて…

『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』

曇。昼から晴れて、暑くなる。 音楽を聴く。■オネゲル:交響曲第三番「典礼風」(プラッソン)。オネゲルってじつにユニークだ。おもしろい。 プール。各務原市民プールはどうしていつも、あんなに喧しい音楽を流しているのか。監視員が退屈しないためにか。…

位数が素数の群/クラインの四元群

(定理)有限群Gの位数は素数 p であるとする。 (1)Gは巡回群である。 (2)単位元以外の元は、すべて位数 p をもつ。

『ウィトゲンシュタインの講義』/ケインズ『デフレ不況をいかに克服するか』

日曜日。晴。 カルコス。 # アリス・アンブローズ編『ウィトゲンシュタインの講義 ケンブリッジ1932-1935年』読了。野矢茂樹訳。ふぅ、ようやく読み終えた。ウィトゲンシュタインの講義 ケンブリッジ1932-1935年 (講談社学術文庫)作者: アリス・アンブロー…

Yahoo!知恵袋にハマる(2)

曇。 音楽を聴く。■チャイコフスキー:弦楽セレナーデop.48(カラヤン1966)。これ、反発が出るのもわかる。何というか、上手すぎるのだ。元の曲はもっと泥臭いというか、土臭いというか、そういう曲なのに、あまりにも洗練されている。テンポも軽快極まりな…

こともなし

雨。 音楽を聴く。■リゲティ:鍵盤楽器のための作品集(4手ピアノのための5つの小品、カプリッチョ第1番、インヴェンション、カプリッチョ第2番、2台のピアノのための3つの小品、パッサカリア、ハンガリアン・ロック、コンティヌウム、リチェルカーレ、オル…

坂野潤治『近代日本とアジア』

雨のち曇。 坂野潤治『近代日本とアジア』読了。途轍もない知的膂力によってなされた、驚くべき論考。日本の近現代史に関心のある者が、まず読むべき必読書であろう。本書は三十六年前に書かれたが、その重要性は現代でもまったく失われていないのではないか…