こともなし

晴。
中華「龍園」にて昼食。炒飯と焼き餃子。
音楽を聴く。■スカルラッティソナタK239, K208, K72, K8, K29, K132, K430, K420, K481(タロー)。アレクサンドル・タローという若いピアニストは、先日読んだ青澤隆明の本で知った(参照)。なかなかきれいな音を持ったピアニストである。既にバッハの協奏曲の演奏は聴いていて、悪くなかった。このスカルラッティも、悪くない。まあイージー・リスニング風なところはあるのだが、それほど数は多くないけれど、魔術的な瞬間も確かにある。聴いていて心地よいだけのピアニストに終らないと、いいと思うのだが。なお、アルバムは半分聴いたが、スカルラッティソナタの中でも割といい曲が選ばれていると思う。スカルラッティは、ミケランジェリのライブ録音が傑作だし、ホロヴィッツの有名なアルバムもある。その他、歴史的なピアニストたちが演奏しているので、この中で自分を主張していくのは大変だ。タローのこの演奏は、微妙なところではあるまいか。ただし、BGMとすれば一級品。

スカルラッティ:ソナタ集

スカルラッティ:ソナタ集


ウォーラーステインを読む。
中沢新一を読む。完全な対称性は死かなと思う。しかし、やはりそこに入らねばならないのか。中途半端な対称性を崩しても意味がないのか。そして、対称性と非対称性の間。