2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

竹内淳『高校数学でわかる半導体の原理』/平野啓一郎『私とは何か』

日曜日。昼から台風の風雨がすごかった。(下は意味なし動画。ただ動画をアップしてみたかっただけ。) カルコス。 竹内淳『高校数学でわかる半導体の原理』読了。うーむ、工学系には馴染みが薄いなあ… でもまあ、知らないことばかりなので、却って面白かっ…

鶴見俊輔『思想をつむぐ人たち』

晴。 鶴見俊輔『思想をつむぐ人たち』読了。河出文庫で鶴見俊輔コレクションが始まった。さて、本書であるが、個人的なことだけ書くと、本書から得るものはあった。読み始めたあたりはネガティヴな思いもあったが、読んでいくうちに次第にそれも消えた。これ…

吉見俊哉『夢の原子力』/谷川俊太郎『ONCE』

晴。 銀行。 吉見俊哉『夢の原子力』読了。面白い。冷戦といわゆる「原子力の平和利用」のプロパガンダなどを考察している。しかし、第二次世界大戦後の世界において、どうしてここまで「原子力の平和利用」というイデオロギーに、これほど世界中がほとんど…

エリアフ・インバル指揮RSOFのマーラー全集

僕がクラシック音楽を聴き始めたのは高校生のときで、もう二十年以上前のことであるが、その頃ちょうどマーラーがブームになっていた。毎月のように新しい録音のCDが出ていたように思う。うろ覚えだが、ショルティだのマゼールだの小沢だのシノーポリだのア…

彌永昌吉『数の体系(上)』

晴。彼岸花が咲き出した。 散髪。 彌永昌吉『数の体系(上)』にざっと目を通す。集合、写像から始まって、自然数、有限集合へと進む。自然数は、「ペアノの公理」を使って丁寧に構成されており、ペアノの公理の考え方は、本書の至るところで活用されている…

若桑みどり『フィレンツェ』

晴。 若桑みどり『フィレンツェ』読了。西洋美術史家である著者は、本書において、街路や広場という「空間」、歴史という「時間」、そこで生きた人々の心性を留めた「芸術」を総合して、フィレンツェを描こうとしたという。困難な試みであったことは想像に難…

『ベンヤミン・コレクション6 断片の力』/『神谷美恵子日記』

晴。 うどん「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦950円。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第一番、第二番、第三番(スターン)。 # 『ベンヤミン・コレクション6 断片の力』読了。ちくま学芸文庫のこのベンヤミン・コレクション、息の長いも…

こともなし

晴。 プール。市民プールが来月から長期休業とのこと。大きな工事をやるらしい。困ったな。イオンとそのカメラ屋(カメラのアマノ)に寄る。帰宅してネットで調べてみたら、ネットで写真を注文すれば、半額になるのだ。これは知らなかった。ついでに、気にな…

県博物館での「飛騨・美濃の信仰と造形」展/ジャン・ジオノ『丘』

日曜日。雨のち曇。のち晴。急に涼しくなった。 昼から、家族で関市の百年公園へ行く。博物館での展覧会が目当て。雨は車に乗っているときはパラパラ降っていたが、着いてみると上って曇になっていた。いろいろ花がきれいなのだが、県に予算がないのか、雑草…

ヨラム・バウマン『この世で一番おもしろいマクロ経済学』/飯田泰之、雨宮処凛『脱貧困の経済学』

休日。晴のち曇。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第六番、第七番(スターン)。■シューマン:アンダンテと変奏op.46、カノン形式の六つの練習曲(二台のピノのためのドビュッシー編曲版)op.56、東洋の絵op.66(ルサージュ他)。op.56の…

薄田泣菫『独楽園』/三好達治『諷詠十二月』

晴。 薄田泣菫『独楽園』読了。あえかな香気が染み込んでくるような随筆。泣菫、もっと読んでみたいな。独楽園 (ウェッジ文庫)作者: 薄田泣菫出版社/メーカー: ウェッジ発売日: 2009/12/21メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (7件)…

マルク・シャガール展

晴。 午前中は、昨日の相対論についてのエントリーの続きを書く。 昼から岐阜県美術館。「マルク・シャガール 愛をめぐる追想」展を観る。大人1200円。シャガールは、もちろん一流の個性の持ち主であることは前提で、そこからだが、まず技術的な卓越、面白さ…

山崎ナオコーラ『カツラ美容室別室』/円城塔『オブ・ザ・ベースボール』/唐木田健一『原論文で学ぶ アインシュタインの相対性理論』

雨。 # 山崎ナオコーラ『カツラ美容室別室』読了。若い人たちの日常を淡々と描く小説、つーか。何だか読んでいて恥ずかしかった。こういうことは幼稚園で終りにしたいものだと切望する。カツラ美容室別室 (河出文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: …

特殊相対性理論の理論ミニマム

アインシュタインの論文をざっと眺めてみたので、(特殊)相対性理論の「理論ミニマム」(最小限度の仮定で理論を導く)を考えてみた。と云っても、すっきりと書かれた教科書はすべてそうなっているので、別にそれらを読めばいいのであるが。まあ、教科書に…

渡辺幹雄『リチャード・ローティ=ポストモダンの魔術師』/ハチャトゥリアンのピアノ小品集

曇のち雨。 渡辺幹雄『リチャード・ローティ=ポストモダンの魔術師』読了。文庫本で600頁に垂んとする力作。ローティは以前読んで、どうも気に入らなかったというか、腹が立つほどだったが、本書を読んで多少認識があらためられた。ローティは「真理はない…

池上俊一『中世幻想世界への招待』/吉本隆明『日本語のゆくえ』

休日。曇時々雨。 プール。休日だが、あまり混んでいなかった。BOOK OFF。12冊買う。めずらしく、ウェッジ文庫の薄田泣菫なぞがあった。他は、円城塔とか、古典新訳文庫のビアスなど。 池上俊一『中世幻想世界への招待』読了。これは力作だ。自分には本書を…

久生十蘭『十蘭錬金術』

日曜日。晴。 車で、父を会合に送っていく。カルコス。 久生十蘭『十蘭錬金術』読了。讃嘆しきり。「公用方秘録二件」には、平手打ちを食ったように目が覚めた。(これってフィクションなのだろうか。)考えてみると、十蘭には、明治維新で開国を強いられた…

アクア納車

晴。 音楽を聴く。■ハイドン:ピアノ・ソナタ第四十八番(リヒテル)。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第一番、第二番(アラウ)。■シューマン:チェロとピアノのための民謡風の五つの小品op.102、おとぎ話の絵op.113、おとぎ話の物語op.132 (ル・サージュ他…

カルロ・ギンズブルグ『裁判官と歴史家』

曇。驟雨。 保険屋来訪。 カルロ・ギンズブルグ『裁判官と歴史家』読了。知人が被告に立った、冤罪裁判に対する弾劾であるのと同時に、魔女狩りを研究の出発点にした歴史家による、裁判官と歴史家の相違を考察した本になっている。そう、我が国の最近の例(…

柳ヶ瀬を歩いてみた

いい天気なので、カメラをもって岐阜の街をぶらぶらしようと思う。

ミシェル・フーコー『知の考古学』

晴。 カルコス。下に詳しく書いたが、カメラをもってぶらぶら。 ミシェル・フーコー『知の考古学』読了。待望の新訳。中村雄二郎による旧訳は、とても読めたものではなかった。今回の訳で読んでみると、こんなことが書かれていたのかと思った。ちゃんと分か…

グスタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』/青木健『古代オリエントの宗教』/イアン・スチュアート『現代数学の考え方』

晴。 銀行。 グスタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』読了。種村季弘訳。本書は単行本を持っていなかったので、平凡社ライブラリーに入ったのは有り難かった。『迷宮としての世界』も、岩波文庫版で再読しようかな。そうそう、本書の解説は、高…

川上未映子『六つの星星』

雨時々曇。 大垣。BOOK OFF大垣バイパス店。 川上未映子の対談集『六つの星星』読了。優れた文学者というのは、そもそも他と違っているのが当然といえば当然なのだが、川上未映子もまたそうだ。生きることそのもののズレといったものが、彼女にはある。彼女…

『吉本隆明の 下町の楽しみ』

晴。 銀行。昼からプール。泳ぐのは久しぶりだから、筋肉痛になった。アピタとその本屋。 『吉本隆明の 下町の楽しみ』読了。東京の下町(吉本さんの行動圏内)を題材にした、軽いエッセイ集。自分は本当に吉本さんが好きなんだなと、あらためて思う。吉本隆…

金森修『動物に魂はあるのか』

日曜日。曇時々雨。 カルコスの後、久しぶりにBOOK OFF。11冊買った。 金森修『動物に魂はあるのか』読了。まず「魂」の定義がよくわからないのになと思いながら読み始めたら、デカルト以降の「動物霊魂論」を追った書物だった。この意味で、なかなか面白い…

ファン・ヘネップ『通過儀礼』/伊藤計劃『虐殺器官』

曇。ぐずつく。 ファン・ヘネップ『通過儀礼』読了。手強い古典。文庫解説はとても勉強になった。通過儀礼 (岩波文庫)作者: ファン・ヘネップ,綾部恒雄,綾部裕子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/08/18メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブロ…

内田百輭『サラサーテの盤』

晴。 市役所とイオン。昼からネッツトヨタの担当者来訪。書類がすべて整う。一週間後くらいに納車の予定。いよいよデミオともお別れか。廃車にするのはかわいそうなのだが、已むを得まいな。 内田百輭『サラサーテの盤』読了。幻想短篇集。悪夢のような幻想…

日垣隆『それは違う!』/マーティン・ファクラー『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』

晴。 ネッツトヨタの担当者来訪。今月の半ば過ぎに、「アクア」納車とのこと。書類を作る。どうやらエコカー補助金は貰えそうだ。 「恵那」にて昼食。 日垣隆『それは違う!』読了。逆説的だが、著者がツイッターで巻き起こした騒動(参照)で著者のことを知…

岩村暢子『「親の顔が見てみたい!」調査』

晴。 イオンの写真屋。カルコス。 岩村暢子『「親の顔が見てみたい!」調査』読了。副題「家族を変えた昭和の生活史」。同じ中公文庫の『変わる家族、変わる食卓』(参照)に続く、岩村氏の著書を読んでみた。前著の調査対象は現代の食卓であったが、それを…

小熊英二『社会を変えるには』/若桑みどり『戦争がつくる女性像』

晴。 小熊英二『社会を変えるには』読了。ぼーっとした頭で読んだせいか、何が言いたいかよくわからない印象だった。社会を変えるにはいろいろなやり方があって、ロビイングは良さそうだがそれだけではダメで、やっぱりデモも大事、とか云われてもね。そりゃ…