晴。
妹一家帰る。
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文藝別冊『増補新版 澁澤龍彦』をぺらぺら繰る。中沢新一の澁澤論を保存しておきたくて買ったもの。あと、澁澤の奥さんの龍子さんへのインタビューがおもしろかった。その他はさほど興味なし。まあ、後で丁寧に見よう。
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/06/13
- メディア: ムック
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さて、多様体というのは、現代数学における重用さの割には、意外とやさしく(数学的に自然に導入されるという意味)、自分も学生の時に多少勉強していたが、本書の到達点は、まあそこくらいまでである。しかし、こう本書で勉強してみると、自分の理解の浅かったところに気付かされて、冷や汗ものであった。例えば位相空間におけるウリゾーンの定理など、抽象的な位相空間に具体性を導入する定理だというのが本質であるが、そうかなるほどという感じであった。しかしこの簡潔に書かれた定理を読むだけでは、その含蓄はなかなか理解できないであろう。また、多様体における各次元での微分構造の導入ということも、なるほど微分同相写像の表現の問題なのだというのも、目を見開かされた部分である。そんなのは枚挙に遑がない。
しかし、本書が教科書として使えないというわけではない。数学的な記述が疎かになっているわけではないからだ。ファイバー・バンドルの導入あたりまで記述されているから、初学者には充分だと思う。ここから、さらにステップアップすればいいだろう。僕のようにそんなに優秀でない人には、楽しい本だと思いますよ。
- 作者: 志賀浩二
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: 文庫
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