晴。涼しい。
C・ダグラス・ラミス『増補 憲法は、政府に対する命令である。』読了。自民党の憲法改正案の分析がおもしろい。現在の日本国憲法は語り手が「日本国民」だが、改正案では「国」「日本国」になっているというのだ。さもありなん。こうしたところに、自民党の政治家たちの本音が出ている。その他、改正案は人権を条件付きのものにするだとかは、仰る通り。
増補 憲法は、政府に対する命令である (平凡社ライブラリー)
- 作者: C.ダグラスラミス,C.Douglas Lummis
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追記しておくと、ガダルカナルの攻防戦は、もちろん日本軍が負けたわけだが、アメリカ軍の認めるとおり、その差は際どいものだった。形勢があと少し日本に傾いていたら、同じ結果になったかはわからない。ただし、アメリカ軍の死者は全体の3%弱、1600名なのに対し、日本軍の死者・行方不明者の総数は24000人で、これは全軍の三分の二に当たる。如何に日本軍が考えられないほどの無理をしたか、如何に両者の戦争観がちがうかが、これでわかる。また、日本軍が太平洋戦争で見せた愚かさは、「負け戦」であったことも少なからず原因になっている。日露戦争の日本軍は、世界の手本とまで云われたくらいであった。アメリカ軍も、ベトナム戦争では酷い姿を晒してしまっている。
〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊――日米兵士が見た太平洋戦争 (講談社学術文庫)
- 作者: 河野仁
- 出版社/メーカー: 講談社
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久しぶりにソトコトの憂国呆談のサイトを見てみたが、浅田彰の顔がひどくなっていて驚いた。言っていることもインパクトがない。田中康夫はともかく、浅田彰はどうしてしまったのか?
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つくづく思うが、自分がブログに書いているのは、本当にただの「素人判断」に過ぎないのだ。ただ、世の中の人々は、政治・社会・経済問題その他云々に対し、殆どの人が「素人」なわけである。「素人」は間違いも多くしでかすだろうが、その「素人判断」の精度はやはり高めていかねばならないだろう。そのために、我々は何ができるだろうか? それにむずかしいのは、「専門家」が必ずしも正しくないかも知れないということだ。意見が分かれない「専門家」たちって、いないでしょう?
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音楽を聴く。■ヘンデル:組曲第九番、第十二番、第十四番、第十六番(リヒテル)。