ロレンス・ダレル『ムッシュー』(アヴィニョン五重奏1)

日曜日。晴。風はあるが、いい天気。
酒屋やイオンなど、いろいろ買い物をしてから、モスバーガー岐阜ながもり店でドライブスルー。スパイシーモス+ロースカツ+ポテトS。あと、ガソリンスタンドで給油。

ロレンス・ダレルムッシュー あるいは闇の君主』読了。いつの間にか《アヴィニョンクインテット》の刊行が始まっていたとは。山形浩生氏の書評ブログを見るまで、知りませんでした。この巻を読んだ限りでは、やはり《アレクサンドリア・カルテット》にはわずかに及ばない気もするが、というか、《アレクサンドリア・カルテット》に雰囲気があまりにも似ているので、二番煎じと云われてしまうであろうことは、理解できる。しかし、これまたやはり、素晴らしくもあるのだ。エキゾティシズム、三角関係、近親相姦、グノーシス、自殺、こうして列挙してみると、面白くない筈がないではないか。筆力も圧倒的。それに、これは特筆せねばならぬが、若い訳者である、藤井光氏の訳文がじつに魅力的だ。《アレクサンドリア・カルテット》の高松雄一訳も素晴らしかったが、これを意識したのかどうか、とてもよく似た印象を与える訳になっている。大変な強度の文章で、読み終えるのに丸一日かかってしまいましたよ。僕はこれは小説好きにお薦めしたいですね。
 しかし、本当に予定通りに全篇刊行されるのかなあ。期待して待とう。

アヴィニョン五重奏I ムッシュー ---あるいは闇の君主 (アヴィニョン五重奏【全5巻】)

アヴィニョン五重奏I ムッシュー ---あるいは闇の君主 (アヴィニョン五重奏【全5巻】)