南-京都の寺めぐり

今日は母と南京都へ観光。空は曇っているが、割と暖かい。朝八時半前に家を出て、車で新幹線岐阜羽島駅へ。道は結構混んでいて、五〇分くらいかかる。駅に着くと、高架下の駐車場に車を停め、駅で京都までの自由席特急券と乗車券を買う。ひかり号に乗ると、意外なことに自由席はほぼ一杯。なんとか席を見つける。
 午前十時過ぎ、京都着。八条口の方のトヨタ・レンタリースで、昨日予約しておいたアクアを借りる。家でアクアに乗っているので、これにした訳だ。しっかり持ってきたケーブルで、iPod をカーステレオの AUX(外部入力)端子に繋げて、音楽も万全。
 主に国道24号で南下する。一時間弱で、木津川市の蟹満寺に到着。場所は相当に田舎だ。ここの国宝の釈迦如来坐像は白鳳期の作で、じつに立派なものだった。これは幸先がいい。蟹満寺はまた、「蟹満寺縁起」で有名で、今昔物語所収の説話はよく知られている。蛇の求婚から娘を守ったという観音様(頭部は平安期)が釈迦如来像の隣にあり、暗くてお顔はちょっと見分け難かったが、後から小冊子の写真で見てみると、これも悪くない。
 途中、ファミレスの「Joyfull」京都井手町店にて昼食。「とろける4種のチーズインハンバーグ&えびフライ」+ライスで699円。まあまあかな。
 次は京田辺の観音寺へ。ここには国宝の十一面観音像があり(画像借用)、これには何とも云えず感嘆した。顔立ちも柔和でいいし、全体のすらりとしたところもいい。大変な威厳を感じる。まさしく傑作で、もうこれだけでもいいくらい。天平期の作と伝えられる。中沢新一が、日本人にとって十一面観音像は特別な存在だったと云うようなことを書いていたのが、思い出された。ここのは、よく聖林寺の十一面観音像と比較されるが、共に甲乙つけづらい立派さである。
 少し北、同志社大学京田辺キャンパスの脇を通り、一休寺へ。一休寺はその名の通り、一休禅師にゆかりの寺で、よく知られた一休禅師木造(重文)がある。これは遠望できるが、割と素朴なお顔だ。禅師の遺墨もあるが、どうもあまり上手な字とも思えなかったけれど。まあいい。で、この寺で有名なのは、紅葉である。今ちょうどよい時期で、折しも晴れてきたので、写真を撮るには申し分なかった。だから、当然素人カメラマンが大勢来ていました。年配の男性の方が多い。自分も適当に撮ってきました。
 帰りは主に国道1号を行き、往復で60キロ以上乗ったが、ガソリン代は300円弱でだった。さすがはハイブリッド車、かな。京都駅で買い物をしたりして、行きのルートの逆で帰宅。岐阜羽島駅からの帰りの道は、夕方なので渋滞していた。午後六時くらいに家に到着でした。
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