晴。
務台理作『哲学十話』読了。著者は西田幾多郎門下の哲学者で、自分は初めて読んだ。なかなか面白かったですね。本書は哲学的エッセー集とでも云うようなもので、著者の晩年の哲学を比較的わかりやすく説いている。著者は自分のことを「田舎者」だといい、自分の哲学もそれに相応しいものだということを述べているが、大変に真摯なものだ。直ちに高みに駆け上がってしまう形而上学ではなく、すべての人間が共通にもつ日常的なものの立場から、哲学を考えようとしている。泥臭いものではあるが、悪くない。
しかし著者の本、今では読まれていないのだなあ。アマゾンでの古書価が安い。
- 作者: 務台理作
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/06
- メディア: 文庫
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ビル・エヴァンスを聴く。グレン・グールドが、ビル・エヴァンスをスクリャービンに擬えたことが思い出される。
- アーティスト: Bill Evans,Scott LaFaro
- 出版社/メーカー: Ojc
- 発売日: 1990/10/17
- メディア: CD
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