2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

福島家族旅行(第三日)

九時ごろ、宿からレンタカーで医王寺へ。杉並木が立派だ。芭蕉の句碑あり。他はまあ何ということもないが。車で移動、中野不動尊へ。何ということもなし。さらに車で、信夫文知摺(しのぶもちずり)へ。ここも芭蕉の句碑あり。歌枕で、百人一首にもあって有…

福島家族旅行(第二日)

朝、旅館から湯本駅へ。駅前に、岐阜の県美術館の近くにある金属彫刻と同じ作者(名前を失念)のそれがいろいろあって、驚く。ベンチにおっさんのトランペッターや少女のフルーティストが座って演奏しているもので、いいものですよ、これは。 JRでいわき駅へ…

福島家族旅行(第一日)

今度の旅行は暑くなりそうだ。もう出がけから暑い。7:04のバスで岐阜駅へ、JRで名古屋、新幹線で東京。上野の東京国立博物館へ。科学館のイベントで家族づれ多数。上野公園を歩いているだけでもう汗がにじんでくる。まずは平成館の考古学展示へ。縄文土器な…

ロード・ダンセイニ『夢見る人の物語』

晴。 ロード・ダンセイニ『夢見る人の物語』読了。幻想小説集。自分の気質に合っている。夢見る人の物語 (河出文庫)作者: ロード・ダンセイニ,中野善夫,中村融,安野玲,吉村満美子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/08/05メディア: 文庫購入: 4人 ク…

マスコミにほとんど絶望する

小沢一郎が民主党代表選挙への立候補を明らかにして以来、マスコミの小沢批判はすさまじく、ほとんどプロパガンダの域に達しているのには驚かされる。それがまた悉く、ありもしない「政治と金」の擬似問題なのだから嫌になる。小沢は逮捕されて起訴され、有…

『レーニンのゴオリキーへの手紙』

晴。 昼食に「すき家」にて牛丼たまごセット380円を食したが、食べていて肉も味噌汁も(ついでに麦茶も)味がないことに気づく。食べ物の残骸のようなものを食べているわけだが、店内は昼時で、自分も含め客でほぼ満席なのだった。恐しいことだな。 中野重治…

ゴルヴィツァー『黄禍論とは何か』

晴。 ハインツ・ゴルヴィツァー『黄禍論とは何か』読了。がっちりした学術書だが、一気読み。難しい問題によく迫っている。黄禍論とは何か―その不安の正体 (中公文庫)作者: ハインツゴルヴィツァー,Heinz Gollwitzer,瀬野文教出版社/メーカー: 中央公論新社…

鹿島茂『明日は舞踏会』

晴。 北一色の新しいバローの前にある、珈琲「ひぐち」にて昼食。ふんわりオムハヤシ。 鹿島茂『明日は舞踏会』読了。十九世紀パリの女性の憧れだった舞踏会の様子を、バルザックの小説などを使いながら活写する。モードというのは、これが起源なのだ。明日…

高木敏雄『日本伝説集』

晴。いまだ暑い。 コメダ珈琲岐阜駅東店にて昼食。カツサンド750円+アイスコーヒー380円。カツサンドはジューシーで量もたっぷり。満足。 # 高木敏雄『日本伝説集』読了。新聞紙上にて募集された、民間伝承の記録を著者がまとめたもの。『遠野物語』の二年…

石川淳 短編小説選

晴。 『石川淳 短編小説選』読了。日録に書く。石川淳短篇小説選―石川淳コレクション (ちくま文庫)作者: 石川淳,菅野昭正出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (20件) を見る

ホーフシュテッター『象徴主義と世紀末芸術』/山形孝夫『治癒神イエスの誕生』

日曜日。晴。 JTB。カルコス。 ハンス・H・ホーフシュテッター『象徴主義と世紀末芸術』読了。種村季弘訳。ブログ「憂愁書架」さんのところで教えて頂いた本。しかし、このような本が管見に入っていなかったとは、どういうものだろう。管見であるがゆえか。…

バタイユ『青空』

晴。 ジョルジュ・バタイユ『青空』読了。天沢退二郎訳。以前、『空の青み』という題での新訳(伊東守男訳)を読んでいたのだが、内容はほとんど憶えていなかった。頁をパラパラ繰ってみると、伊東訳もよさそうだが、それはそれでこの天沢訳もよい。バタイユ…

宇沢弘文『経済学の考え方』

晴。 宇沢弘文『経済学の考え方』読了。かなり著者の信念が強く出た本。バランスの良い入門書だとはいえないだろう(一章を割いてあるが、ジョーン・ロビンソンって誰だろうな)。読みやすくもない。まあ、著者は大家ではあるしなあ。素人の放言ですが。経済…

アントワーヌ・フェーヴル『エゾテリスム思想』

晴。酷暑。 古書肆岡本書店に寄る。 散髪。 アントワーヌ・フェーヴル『エゾテリスム思想』読了。エゾテリスム思想―西洋隠秘学の系譜 (文庫クセジュ)作者: アントワーヌフェーヴル,Antoine Faivre,田中義広出版社/メーカー: 白水社発売日: 1995/02/01メディ…

こともなし

晴。 怠惰。

絲山秋子『海の仙人』/鹿島茂『衝動買い日記』

晴。 CoCo壱番屋岐阜東興町店にて昼食。 # 絲山秋子『海の仙人』読了。大傑作。日録に書く。 しかし、アマゾンのレヴューには、いつもながら呆然とさせられる。まあ感想は人それぞれといってしまえばそうだが。海の仙人 (新潮文庫)作者: 絲山秋子出版社/メ…

劉建輝『増補 魔都上海』

晴。 劉建輝『増補 魔都上海』読了。日録に書く。魔都上海 日本知識人の「近代」体験 (ちくま学芸文庫)作者: 劉建輝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/08/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (7件) を見る

松田権六『うるしの話』/澤井繁男『錬金術』/赤染晶子『乙女の密告』

日曜日。晴。驟雨。 妹一家帰る。 松田権六『うるしの話』読了。名著と言ってもいい。我々はいま、本当に伝統がわからなくなっているのだと、いつもことだがそう思う。一般人に塗り物がわからなくなれば、塗り物が堕落するのは当然のことだろう。塗り物だけ…

川島武宣『日本社会の家族的構成』/辺見庸『眼の探索』

曇時々雨。物凄い雷。 ネットが繋がらない。こうなってみて、思ったよりネットに依存しているのだとわかる。 川島武宣『日本社会の家族的構成』読了。日本社会の家族的構成 (岩波現代文庫―学術)作者: 川島武宜出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/03/16メ…

きだみのる『にっぽん部落』/堀江敏幸『おぱらばん』

晴。 妹一家来訪。名古屋の伯母来訪。 墓参り。 きだみのる『にっぽん部落』読了。著者の「部落」もので、とても面白い。しかし、選挙における部落の人々の「買収、饗応」を「悪質犯罪」とする官僚に、著者は腹を立てているが、きだが見落としているのは、そ…

ジジェク『パララックス・ヴュー』/ツァラ『ムッシュー・アンチピリンの宣言』/日置善郎『相対論的量子場』

雨。皮膚科。 カルコス。 スラヴォイ・ジジェク『パララックス・ヴュー』読了。大冊。パララックス・ヴュー作者: スラヴォイ・ジジェク,山本耕一出版社/メーカー: 作品社発売日: 2010/01/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (1…

永井均『転校生とブラック・ジャック』

雨のち晴。 ラーメン「麺丸」にて昼食。 永井均『転校生とブラック・ジャック』読了。日録に追記を書く。転校生とブラックジャック――独在性をめぐるセミナー (岩波現代文庫)作者: 永井均出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/05/15メディア: 文庫購入: 2人…

ポール・オースター『ティンブクトゥ』

大垣。雨が強く、道路が混雑しているので、いつもとは違う道を通る。こっちの方が早いな。コメダ珈琲で昼食をと寄ったら、駐車場は車でいっぱい。まあいいやと思って、すき屋で牛丼。卵付きで330円は確かに安い。デフレを感じる。 ポール・オースター『ティ…

五十嵐太郎、磯達雄『ぼくらが夢見た未来都市』/『竹取物語』

晴。 「3pigs」にて昼食。 五十嵐太郎と磯達雄の共著『ぼくらが夢見た未来都市』読了。未来都市は少年の夢であるが、本書を読んでいくうち、もう未来都市は(その裏返しである廃墟とともに)うんざりだと思うようになった。これから、数百年変らぬ世界が、必…

東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』/インバル指揮のマーラー新録音

日曜日。晴。驟雨。 カルコスとBOOK OFF。 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』読了。SF・哲学小説の大傑作。これは文学史に残るだろう。特に凄いのは細部のSF的意匠と同時代的リアリティだが、話自体も一点の弛みもない。読後に哀切感さえ残る。並行世界に…

永井均『<私>の存在の比類なさ』/中野重治『あけびの花』

晴。 永井均『<私>の存在の比類なさ』読了。日録に書く。〈私〉の存在の比類なさ (講談社学術文庫)作者: 永井均出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (13件) を見る中野重治『あけびの花…

ヘルダーリン『ヒュペーリオン』

晴。 ヘルダーリン『ヒュペーリオン』読了。青木誠之の新訳。解説、年譜も充実している。ヒュペーリオン ギリシアの隠者 (ちくま文庫)作者: ヘルダーリン,青木誠之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/07/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商…

森本和夫『道元とサルトル』/篠田一士『三田の詩人たち』

晴。 古書肆岡本書店に寄る。なかなか良い古本屋。 森本和夫『道元とサルトル』読了。自分のような者が言うのも何だが、著者は道元のいうことをを頭で理解しようとするというか、哲学として捉えるのであって、仏教者の体験で裏打ちしていないように見えるの…

こともなし

晴。 睡眠不足とハード・ワーク(?)。 ジジェクと森本和夫を読む。

こともなし

晴。驟雨。 色々読んでも、どこへ向かっても閉じていくような気になる。今の時代に、根本的に外部はあるのかというような、大きな問題はさて措いて、一時的にも、自分にとってだけでも、外部が必要だという感がしてしようがない。もっと外部を! ポリーニの…