森本和夫『道元とサルトル』/篠田一士『三田の詩人たち』

晴。
古書肆岡本書店に寄る。なかなか良い古本屋。
森本和夫『道元サルトル』読了。自分のような者が言うのも何だが、著者は道元のいうことをを頭で理解しようとするというか、哲学として捉えるのであって、仏教者の体験で裏打ちしていないように見えるのだけれども、どうだろうか。これではやはり、正当に道元を理解したことには、ならないのではないか。

篠田一士『三田の詩人たち』読了。久保田万太郎折口信夫佐藤春夫堀口大學西脇順三郎永井荷風らを、詩人として採り上げた評論集。詩人としては意外な人物も多いが、読んでみると納得できないことはなかった。すらすらと読めるのもいい。それにしても、博覧強記だな。ちなみに著者は同郷のひと。
三田の詩人たち (講談社文芸文庫)

三田の詩人たち (講談社文芸文庫)