福島家族旅行(第二日)

塩屋崎灯台から

朝、旅館から湯本駅へ。駅前に、岐阜の県美術館の近くにある金属彫刻と同じ作者(名前を失念)のそれがいろいろあって、驚く。ベンチにおっさんのトランペッターや少女のフルーティストが座って演奏しているもので、いいものですよ、これは。
 JRでいわき駅へ。9:14着。駅前で、予約してあった駅レンタカーを借りる。白水阿弥陀堂(国宝)へ。屋根の曲線などすばらしく美しいもので、ぐるりは池。確かに平泉の毛越寺などを思わせる。池の中の石の上には、ユーモラスにも亀が三匹ほど。しかし暑い。自販機のスポーツ・ドリンクでやっと一息。
 車で海へ。新舞子海岸。もう海水浴客はほとんどいない。海無し県に住んでいる者としては、湾でもない直の太平洋は感動もの。青い海は本当に堪能させられた。(しかし、ゴミはなんとかしろよと思わずにはいられなかった。見識を疑うね。)さらに塩屋崎灯台へ。ここはなんと灯台へ登れるのだ。暑い中、ふうふう言って上へ。螺旋階段を登っててっぺんは絶景だが、外へ出るのは下が怖しすぎる。ここを一周できる奴はすごい。しかし、青い海と空!
 いわき駅へ戻る。昼食は駅前で蕎麦。
 いわきからJR磐越東線で郡山へ。磐越東線は楽しみにしていた路線で、車窓からのローカルな風景を楽しむ。晴れていて緑がきれい。田はもうちょっとで収穫という感じで、これも美しい風景だ。郡山から東北本線で福島まで。15:39着。また駅レンタカーで、明日の昼まで借りる。大蔵寺千手観音を観に行ったが、開館時間を過ぎてしまっていた。まあ仕方がないので宿へ。
 宿は湯本温泉の一軒の筈だったのだが、摺上亭大鳥というのは、古くからの温泉街から離れていて、野中に突然新しい大ホテルがあるという感じである。ちょっと残念。確かに設備は新しくきれいではある。後から気づいたのだが、これはJA(農協)の資本で、そのでかさには呆れた。どれだけ金持ちだ、という感じである。で、値段もかなり安いのだが、JTBのサイトでは非常に評価が高かったのだった。とにかく設備はよかった。料理もネットでは高評価だったのだが、実際はまったく大したことなし。今回は昨日共々、ネットの評価が当てにならないようだ。