戦争責任論

雨。
荒井信一『戦争責任論』(isbn:4006001460)読了。「戦争責任」や「戦争犯罪」というのは、そう簡単な問題ではないことがよくわかった。記述は粘り強く、決して読みやすい本ではないが、イデオロギーで一刀両断という態度でないからである。これを読んでいて頭に浮かんできたのは、過去に日本が行ったことについて、現在の日本及び日本人が責任をもつのは、当然のことであるという確信である。そこのところが曖昧なため、いまだにアジアの国々の人々とギクシャクしなければならないのだ。こういう態度を「自虐的」という人たちがいるが、幼稚な態度だといわざるを得ない。
BOOK OFF岐阜オーキッドパーク店。ここは新書はなかなか充実しているが、105円本は全然ダメで、本当に105円の値打ちしかないものばかり。岩波文庫でオッと思ったのがあったのだが、中は傍線でいっぱいだとか。口の悪い人にいわせると、こうした古書店は「スカした、胸糞の悪い店」だそうである。