こともなし

祝日(建国記念の日)。日曜日。晴。
 
昨日の朝日新聞で、小澤征爾さんの追悼記事を編集委員吉田純子さんが書いておられたが、いつものこの人の(音楽)記事同様、レヴェルの高い立派なもので、さすがだと思った。まだ日本の新聞にも、こういうものを書ける人がいるのだな。
25歳で見せた歴史的瞬間、西洋に起こした革命 小澤征爾さんを悼む:朝日新聞デジタル
朝日新聞デジタルには他にも吉田純子さんの書かれた小澤征爾関連記事があるようだが、有料記事で残念ながらわたしは読めない。それにしても、新聞の定期購読者なのに、有料記事が読めないのは何か納得がいかない気もする。
 
はてなブログタグで「吉田純子」を検索してみると思ったより引っ掛かるが、その多くがマウンティング記事で、何様、いやまあそんなもんだろうなあとちょっとガッカリする。皆んな、ほんと自分のもの知り、エラいことを見せつけたいんだよねえ。でも、そんな大したことない文体で語られても、レヴェルは一目瞭然じゃないか、って、思うんですけどね(自戒)。
 
芸術とか学問とか、まったく汚い世界ですよね。それは谷沢永一さんが強調していたとおり。でも、谷沢さんは谷沢さんで、相当にファナティックで、一面的なところのある書き手だった。『紙つぶて』を愛読したから、悪口はいいたくないのだけれど。
 
Mao Fujita (藤田真央) - Mozart Piano Concerto No.23 in A major - Video 2023 | YouTube
藤田真央のモーツァルト(K.488)を冒頭少しだけ聴く。
 
昨日の藤田真央の2019年モスクワ・ライブの続きを聴く(YouTube)。モーツァルトのピアノ・ソナタ第十番 K.330。これもすばらしい演奏。この演奏会はほんとにいいものだったな。正直いって藤田真央、こんないい演奏ができるピアニストだと思っていなかった。ただ、いままで結構聴いてきた中、これだけなんだけどね。これが当たり前になることを祈る(何様)。
 
 
昼。
今朝の朝日新聞に一面すべてを使って、村上春樹小澤征爾さんについて書いた、そう、追悼文が載っている。詳しくは書かないけれど、感動的で、ちょっと泣きそうになってしまった。村上春樹がよい耳をもっていることは、小澤さんとの対談本で知ったのだった。小澤征爾の、お墨付きですよ。

 
昼寝。
 
NML で音楽を聴く。■シューマンピアノ三重奏曲第二番 op.80 で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NMLCD)。■ハイドン弦楽四重奏曲第六十番 Hob.III:75 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML)。
Erdody Quartets 1-3

Erdody Quartets 1-3

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ラヴェルの「クープランの墓」で、指揮はシャルル・デュトワモントリオール交響楽団NMLCD)。管楽器による導入がまるで生クリームがとろけるように甘く繊細で、びっくりする。魔術的だな。全体的にテンポが少し速めかも知れない。■バッハのチェロ・ソナタ ト短調 BWV1029 で、チェロはミッシャ・マイスキー、ピアノはマルタ・アルゲリッチNMLCD)。
 
 
夜。
信州へ家族旅行したときに買ってきた花豆を老母が炊いた。ぷりぷりの大きな花豆で、食べごたえがあっておいしい。
 
神のみぞ知るセカイII』(2011)第7話まで観る。2期。最初の2話は笑いまくっていたのだが、段々とへんになってきたぞ。主人公はあいかわらず能力を発揮しているのだが、なんか斜めの方向に惚れられているじゃないか。というか、話が切ない! 「落とし神」の能力じゃないところで、惚れられている。そして、攻略した女の子、記憶はなくなるけれど、やっぱり前と同じじゃないんだ。先がめっちゃ気になる!が、このままだと一気観しそうなので、ここで敢て中断。
 しかし、人類の歴史上で現代日本の深夜アニメほど下らんものは、これまでに存在したことがないな。そしてわたしはどうやら、それが大好きなバカらしいということを痛感する。ってね。