内田樹『邪悪なものの鎮め方』

日曜日。晴。

NML で音楽を聴く。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第六番 op.18-6 で、演奏はエマーソン弦楽四重奏団NMLCD)。■シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」で、ヴォーカルはパトリツィア・コパチンスカヤ、他(NML)。参考にした日本語訳

ブリテンの「まどろみ」、二つの小品、ワルツ ロ短調で、ヴァイオリンはマシュー・ジョーンズ、ピアノはアナベル・スウェイト(NMLCD)。

パラリンピック、結構おもしろいな。ご飯のときに見るくらいなのだけれど、車椅子バスケブラインドサッカーも、思わず見入ってしまった。こういう風に思ってはいけないのかも知れないが、すげーってつい感じてしまう。


ブゾーニの「悲歌集」で、ピアノはピーター・ドノホー(NMLCD)。■アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)の「祝婚歌」、ジョルジュ・アペルギス(1945-)の「ヴェルフ・カンタータ」 ~ 第二曲 Die Stellung der Zahlen で、指揮はマーカス・クリード、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(NMLCD)。

上間陽子『裸足で逃げる』を読み始める。


37℃だが、湿度が低めでまだ凌ぎやすい。
夕方、近くの BOOKOFF へ。いつも「ブ」は県境を越えたところへ行くのだが、今日はたまたま。伊藤計劃円城塔の文庫本と、内田樹をそれぞれ100円で購入する。最近の内田樹は、dis られたりバカにされたりするところしか見たことがない。専門家にはツッコミどころ満載なのが内田だからな。エラソーなネット人も、叩くのに丁度いい相手だ。知識人としての内田樹の存在意義ってなんだろうと、読んで考えてみたりしようか、どうしようかなあ。どうでもいいか、そんなこと。

夜。
この素晴らしい世界に祝福を!2』第8話まで見る。

内田樹『邪悪なものの鎮め方』を150ページくらい読んだが、言葉が解体してしまって先が続けられなくなった。残りは他日を期したい。

 
内田樹『邪悪なものの鎮め方』読了。頑張って読み終えた。


川上未映子による村上春樹ロングインタビューを読む(『みみずくは黄昏に飛びたつ』)。ものすごくおもしろくて、一気に半分くらい読んだ。最近浅い本が多くて読むのがたいへんなのだが(頭に入ってこない)、もう村上春樹は凄すぎる。って彼の小説はまだ読んでいないのがだいぶあるし、短篇集ではムカついて放り出したものもあるのだが、やはりその「深さ」は特別なものがあるな。僕はクラシック音楽を聴いてきて年季だけは入っているからわかるのだが、村上春樹が音楽を聴いているレヴェルはちょっと常軌を逸していて、びっくりさせられるよ。だからというわけではないが、小説ももっと読まないといけないかな。いや、本書は小説の話。川上未映子も才能ある文学者だから、聞き手もまたいいよねってことになる。

しかし、こういうのを読むと、自分は井戸が枯れかかっているのを感じるな。結局、渾々と清冽な水が湧いてくる泉じゃないんだろうな、わたしは。いろいろ読んでも直ぐに解体してしまって、読むのがつらい。頭がよくて底の浅い文章を読むと(そんなのばかりである)、特にそう感じる。こういうのがわたしの才能がないということじゃないかと思っている。