川上未映子『あこがれ』 / 「輪るピングドラム」(2011)を観る

晴。
 
昨日のノシメマダラメイガの幼虫は、紙の上に米を広げて、結局老母が 9匹かそこら見つけた。あとは米を研ぐときに気をつけるしかないということになる。今までのは、たぶんタンパク質として摂取しちまったにちがいない笑。米櫃は外に干す。
 
中沢さんを読む。
ごろごろ。
 
NML で音楽を聴く。■ブラームスのヴァイオリン協奏曲 op.77 で、ヴァイオリンはクリスチャン・フェラス、指揮はヘルベルト・フォン・カラヤンベルリン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。1964年録音。ヴァイオリン、指揮ともに圧倒的な射程をもった、最高レヴェルの演奏だ。申し分ない。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

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ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ op.40 で、チェロはマイケ・ラーデマーケルス、ピアノはマタイス・フェルスホール(NML)。すばらしい。ひさしぶりに室内楽を聴いて興奮した。それほどよく演奏される曲ではないと思うが、この曲が聴くべきであることを演奏が証明している。チェロとピアノの息もぴったりで、特にピアノに目の覚めるようなところがあることを特筆しておきたい。 
珈琲工房ひぐち北一色店。飲み物、500円になっていたのだな。いつもコーヒーチケットなので、気づかなかった。
『コレクション瀧口修造7』の続きを読む。
 
 
図書館から借りてきた、川上未映子『あこがれ』(2015)読了。繊細な小説。小学生の麦くんとヘガティーちゃんの、これはラブストーリー未満のラブストーリーなのかな。二篇で、それぞれが主人公になってる。この年頃だとふつうは女の子の方がマセているものだけれど、ここでは麦くんの方が落ち着いている感じ。 
 
夜。
youtu.be
 

 
輪るピングドラム」(2011)第24話(最終話)まで観る。傑作。非常にクセが強く、わたしがこれまで観たアニメの中で、もっとも作家性の強いそれだと思う。誰かが「90年代的な想像力の結晶」とかいっていたけれど、まあそういうものなのかな。確かに、地下鉄サリン事件(1995)とか「透明な存在」(1997)とかは、いまの若い人たちには通じないだろう。(しかし、「何者にもなれない」とか「生存戦略」とかいうセリフは、むしろいまに通じるのか。)わたしはアニメにどちらかというと下らないものを求めているのだけれど、これはエンタメアニメの枠内でありながら、わたくし的にはちょっと「下らないアニメ」とはいえないかも知れないな。OP や ED のセンスもとてもよく、いちども飛ばさずに観た。監督は幾原邦彦