こともなし

昧爽起床。
曇。朝、涼しい。
 
NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ協奏曲第十六番 K.451 で、ピアノはウラディーミル・アシュケナージフィルハーモニア管弦楽団NML)。この曲の録音を NML で(いつものごとく)あちらこちらつまみ食いしていたのだが、いいものはどうしても少ない。定番となるとやっぱりバレンボイムの若い頃の全集ということになるが(いきいきしていてすばらしい)、このアシュケナージの録音は40年前のものながら、そのフレッシュさで際立つ。いまどきのモーツァルトは、音楽をやる楽しみのあまり感じられない、ルーチン化した、どこかなげやりで疲れたようなものが多いのが特徴だが、この演奏は偉大なものでも何でもないくせに、モーツァルトの、音楽のよさがストレートに伝わってくる。よい意味で、聴いて、ああよかった、音楽ってすばらしいなで忘れてしまっていい演奏だ。

モーツァルト:ピアノ協奏曲全集

モーツァルト:ピアノ協奏曲全集

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なお、「歴史的に正しい」ピリオド楽器フォルテピアノによる(有名と思われる)録音もいくつか聴いてみたが、確かに「正しい」のだろうが、とにかくフォルテピアノが悲しいほど鳴らない。もしフォルテピアノによる演奏だけしかなかったら、我々はこの曲のすばらしさをその半分も知らなかった、ということになるかも知れない。なかなかむずかしいところである。
 
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第十二番 op.26、第十三番 op.27-1 で、ピアノはファジル・サイNMLCD)。
 
昼。
米屋。餃子の王将。肉屋。で一時間くらい。
 
お八つに餅信のマロン大福Premium を食う。一日置いたので味は少し落ちているが、それでもめっちゃうまい。
 
ペ・スアの『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』を読み始める。半分くらい読んだ。実験的な作風が文章に緊張感をもたらしている。物語の筋というものがほとんどなく、描写しかない、とでもいうか。
 
夜、しばらく雨。
『君は放課後インソムニア』第9話まで観る。これほんといい。アニメにはめずらしく、リアリズムで静かにドラマタイズしている。等身大高校生の、じれったい不器用な恋って感じ。特に第7話と第8話にはホロリとさせられた。曲(まがり)ちゃん、意外と積極的。それから、このアニメだけじゃなくて、実写版映画がちょっと前までやっていたのだな。なるほど、それもわかる。
 OP、ED もよくて、必ず飛ばさずに観ている。aiko の OP曲、Homecomings の ED曲もじつに雰囲気によく合っている。