薄曇。
スーパー。
昼。
開かれと循環した(ループした)閉ざされを、同時に実現すること。
岡潔+森本弘(中沢新一編)『岡潔の教育論』を読み始める。
夜。
NML で音楽を聴く。■ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番 op.18 で、ピアノはタマーシュ・ヴァーシャリ、指揮はユーリ・アーロノヴィチ、ロンドン交響楽団(NML、CD)。有名な演奏であるが(三年前に発見した)、わたしはヴァーシャリもアーロノヴィチもよく知らない。しかしここではピアノも伴奏も最高の出来で感動的だ。一世一代の名演といっていいのではないか。1975年の録音。■ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番 op.30 で、ピアノはウラディーミル・アシュケナージ、指揮はベルナルト・ハイティンク、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(NML)。ピアノのアシュケナージも伴奏のハイティンクも、この曲を表現し切った、迫力のあるすばらしい演奏だった。アシュケナージはプレヴィンともこの曲を録音しているが、ハイティンクとのこちらの方がよいと思う。この演奏に至りつくまでいろいろ試し聴きしてみたのだが、ラン・ランもユジャ・ワンも迫力が乏しくてつまらない、アルゲリッチ+シャイーはいいのだろうが、オケと重なる部分は音が団子になってピアノが聴こえない(この曲ではありがち)など、なかなかむずかしかった。この録音はピアノとオケがきれいに分離して、ピアノがよく聴こえるのもよい。ホロヴィッツの RCA盤は、NML にないのだな。この曲、終楽章はちょっと冗長じゃないかな。後半三分の一はもっと切り詰めてもよかったような気がする。
また夜遅くまで『僕らはみんな河合荘』を読む。好きだねえ、オレも。