三島由紀夫『夏子の冒険』

晴。
三島由紀夫『夏子の冒険』読了。我儘お嬢様の冒険物語という、通俗的エンターテイメントとしか云いようのないものであるが、楽々と、きちんと造りこんであるのはさすがだ。こういうのを読んでいると、三島はやはり、お話を書くのが本能的に(?)好きだったのだな、と思う。そして、ラストがきちっとあざやかに決っているのが三島らしい。

夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)

夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)