羽海野チカ『3月のライオン』第6巻/吉本隆明『真贋』/ウィリアム・エンプソン『曖昧の七つの型(下)』/大野左紀子『アーティスト症候群』

日曜日。晴。
カルコス。
羽海野チカ3月のライオン』第6巻読了。うー、うるっとしてしまう。俺ってナイーヴだなあと思うが、どうしようもない。みんな闘っていますね。

3月のライオン 6 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 6 (ヤングアニマルコミックス)

吉本隆明『真贋』読了。こんなことを書いたら怒られるかも知れないが、吉本隆明は基本的に「雑読」家で、それでこれほどの高みに達しているのが嬉しい。もちろん氏の場合は、意図的にやってきたことであろうが。
真贋 (講談社文庫)

真贋 (講談社文庫)

ウィリアム・エンプソン『曖昧の七つの型(下)』読了。
曖昧の七つの型〈下〉 (岩波文庫)

曖昧の七つの型〈下〉 (岩波文庫)

大野左紀子『アーティスト症候群』読了。何という口が悪い、というか辛辣というか、しかし言っていることは真当。自称「アーティスト」「クリエイター」などという連中にはこれまで興味がなかったが、彼らが何を考えているのか、とても勉強になった。「自分探し」「自己実現」などというのも、関連領域だな。「アーティストになって自己実現」したいというのなら、別に自分の責任で、やったらいいと思うが。でも、くれぐれも迷惑だから、人に責任を転嫁するなよ。
 しかし、正直言って、本書の中に、著者の何かしらのルサンチマンを認めないとも云えないのだよな。罵倒に余裕がない、というか。別に、中身がなくて「アーティスト」と自称していてもよいではないか、とも思う。