イェイツ詩集『薔薇』/グレン・グールドの1957年モスクワ・リサイタル

曇。
イェイツ詩集『薔薇』読了。尾島庄太郎訳。高密度の訳詩。

薔薇―イェイツ詩集 (角川文庫)

薔薇―イェイツ詩集 (角川文庫)


グレン・グールドの1957年モスクワ・リサイタルにおける、バッハのシンフォニアのライブ録音を聴く。スタジオ録音盤とは雰囲気が相当にちがう。スタジオ録音盤はインヴェンションとの組み合わせで、すべて前後が関係調になるように厳密に配列され、もともと初心者向けの楽曲と言い条、その密度にいつも疲れてしまうくらいなのだが、このライブ録音盤は、即興性に満ち満ちている。さらりとした軽やかさが感じられる演奏で、とりわけ7番から6番、12番へあたりの推移は、一筆書きのようで、まことに好ましい。グールドらしからぬ(?)、自然な印象を与える演奏で、ライブではこんな演奏をしていたのかと、驚かされる。先日読んだ、青柳いづみこの『グレン・グールド 未来のピアニスト』が、自分の中でますます光彩を放つようになってきた。
ライヴ・イン・ザルツブルク&モスクワ

ライヴ・イン・ザルツブルク&モスクワ