こともなし

晴。
 
大垣。
改装工事で 7.15 以来二箇月ぶりのミスタードーナツ大垣ショップ。中は今ふうにちょっとおしゃれになっていたが、おっさんには落ち着かない、ということはなくてよかった。ホット・スイーツパイ りんご+ブレンドコーヒー446円。母親と一緒に来ていた幼い子供がうるさかったが、わたしはこういうのはあまり気にならない方じゃないかと思う。
 ひさしぶりに種村季弘さんの『ヴォルプスヴェーデふたたび』の続きを読む。忘れていたわけではありません、あまりにいまの時代から超越しているので、なかなか入っていくきっかけがむずかしい名著。種村さんの本質的にマイナー学者的といいたい、そういうところがよく出ていて、文庫本から種村さんに入ったわたしは驚かされると同時に、種村さんはこれなんだなと思う。種村さんは、こういう本だけ書いて暮らしていたいと漏らしておられたそう。わたしの知性ではとてもすらすらと読めない書物で、一、二ページ読んでは前に戻り、ということを繰り返していた。若い頃は、こういう読み方をせざるを得ない本が、いっぱいあったものだが。
 それにしても…、これはまた魅力的にして、現代からはかけ離れた書であり、ロマン派の残光を受け継いだ西洋の博学な文化史家の手を思わせるが、わたしは具体的な比較対象を見つけることができない。例えばヤーコプ・ブルクハルト…、いや、これはちがうか、まだ『肉体と死と悪魔』のマリオ・プラーツの方が近いかも知れないが、いずれにせよ無知なわたしごときが僭越な話。もちろん種村はエピゴーネンなどではなく、本書は独創的な文化史家・種村季弘の代表作、とすべきなのかも知れない。
 

 
昼。曇。
やることがなく、というか何もやる気がせず、冷房の効いた部屋で(今日は蒸し暑い)インスタントのコーンクリームスープを飲んだり。
 『葬送のフリーレン』、秋アニメ始まったな。今期いちばん期待されている作というが。OP曲が YOASOBI とか、金曜ロードショーで二時間一挙放送とか、金がかけられている。わたしとしてはめずらしく、原作を読んでいて、けっこう淡々とした話なんだがね。たぶん観る。
 わたしは放送されているアニメ、終わってからまとめて観る派。だから、これからは夏アニメを観ることになる。これを観るって決めているわけではなくて、いつもその時の気分でテキトーに観始める派。低評価の『好きな子がめがねを忘れた』をなぜか観始めてしまった笑。あと、候補としては、『無職転生』2期は観るだろうし、『ホリミヤ -piece-』『政宗くんのリベンジR』。それから『呪術廻戦』2期は、1期を観ていないのでどーしよーかなーって感じ。『ゾン100』『わたしの幸せな結婚』は一般の評価高いな。クソアニメとされる『白聖女と黒牧師』が気になっている…(笑)。そのあい間に(?)、ちょっと古いアニメも観るよ、というかこっちがメインの感あり。10年くらい前が深夜アニメの全盛期だからな。
 って、どうでもいいよね。バカだなあ。
 
 
夜。
ネットを見てダラダラする。ネットには全体として文脈というものがないし、スタイルというものがない。ページからページに、コンテンツからコンテンツに思うことなく移り替わるのに、コンテクストなどない。ある場所でエロを見ていたかと思えば、次に移ったあるページでは知性をひけらかしたい自己顕示欲による批評的言説のかたまりをぶつけられたりする。いずれにせよ、無私の良質な精神に出会うことはめったにない。とか書くと、直ちに自分に跳ね返ってきてしまうわけであるが…。