こともなし

晴。
 
2023.1.16 にも少し書いたが、ChatGPT の衝撃が止まらない。知的活動では、既に人間をある意味超えたところがある。ディープラーニングによる AI が登場してからまだそれほど経たないうちに、こんなことになるとは。「人類はもうおしまい」という声が、冗談にせよ多数上がっているのも宜なるかな。まさに SF の世界であり、自分が生きているうちにこんなことになるとは思いもよらなかったというのが正直なところである。人間のやることは生きることだけになる、というのが現実味を増してきた未来だ。その「生きること」も、AI に強力にサポートされながら、ということになるだろう、いや、既にかなりそうなってきているというのに。
 
ぼーっとしながらようやく睡眠の後始末をおおよそ終えたなと思ったら、もう昼メシ。大変。知的活動どころじゃないぜ、困ったもんだ笑。
昼食後にゆっくりとインスタントコーヒーを飲む。
 
氷雨 ~第100回芥川賞受賞者、李良枝氏没後10周年に寄せて~ | 玄侑宗久公式サイト
そうか、李良枝さんと玄侑さんには深いつながりがあったのか。それが、ただ飲み屋で隣の席に座っただけの縁、だというのだ。それから、李良枝さんは初めて小説を書いたが、最初の読者がたぶん玄侑さんだったのだと。まさに、縁というのは不思議きわまりない。
 
昼から二時間以上、ずっとぼーっとする。
 
 
寒い中、一時間弱散歩。











体はともかく、手が悴(かじか)むな。
 
 
オカタケさんの文庫新刊『ここが私の東京』を読み始める。著者を応援するつもりで買った。元本(2016)は図書館で借りて読んでいる筈だが、中身をほとんど覚えていないのでちょうどいい。わたしは東京本があまり好きでなく、川本三郎さんのそれなんかは到底読めないのだが、この「上京本」はおもしろい。そう、すべて、(地方からの)上京者について書かれているのだ。わたしは東京に住んだことがないが、高校の同級生たちに東京へ行きたがる者が一定数いた。その彼らの下宿に泊めてもらって東京をうろついたことが何度かある。それ以外に、東京と縁がなかった。そして長らく、岐阜県という田舎で、それも別に何の特徴もない(岐阜県で人口が三番目)、平凡すぎる町に住んでいる。

わたしはいわゆるライターの文章があまり好きではない。でも、オカタケさんはライター出身(?)だが、文学をよく読んでおられる実力者の文章で、わたしには好ましい。二三日おきに更新されるブログもいつも楽しみに読んでいます。
 
夜。
U-NEXT で「8 1/2」を観る。監督はフェデリコ・フェリーニ