こともなし

晴。

昨日ブログに名前を出した上間陽子さんや打越正行さんが、今朝の新聞でインタビューされていた。日本の敵ともいわれる朝日新聞だが、わたしには毎日結構読むところがあるのだよね。ま、オールド世代ですから。

ごろごろ。

酒屋。肉屋。ガソリンスタンド。
雨、パラパラ降る。

『コレクション瀧口修造6』の続き。

ところで映画的大衆はこれらのどぎつい現実映画の刺激を黙々としてたべている。暗い映画館で何でもたべてしまうこれらの大衆に私は怖れをいだかずにはいられない。それが最悪な戦争であろうと愛欲の場面であろうと黙ってたべてしまう奇怪な存在である。もしも映画企業というものが、このような「大衆」を目標にしたり、すこしでも利用しなければ成立たないものならば、映画とはなんと不幸な芸術であろう。この「大衆」をだれがつくっているのだろう。私はふと悪夢をみたように思った。(p.247)

いまでは、「瀧口修造、何とナイーブな!」といわれかねない記述である。現在の我々は、小説を食べ、音楽を食べ、映画を食べ、マンガを食べ、ドラマを食べ、アニメを食べ、絵画を食べ、とにかく消化もし切れないのに、わかろうがわかるまいがガツガツと何でも食べてしまう。これで、消化し切れなかった残存物の集積に苦しまない方がどうかしているのだ。そして、消化し切れなかった吐瀉物を「アウトプット」と称している。わたしもまた、瀧口とはちがった意味かも知れないが、悪夢を見ているような気もする。いったい、こんなことに何の意味があるのか? いや、意味などないのだ。我々は嫌でもそうせざるを得ないだけである。

夜。
輪るピングドラム」第6話まで観る。

ああ、早く散歩できる季節にならないかなあ。田舎者と散歩。