こともなし

晴。

半日ごろごろする。ゴミ溜めになっている頭の中を掃除するのはむずかしい。
 
松田道雄さんの『日常を愛する』という本を読む。40年ほど前の文章だ。わたしにはその頃は牧歌的な時代に思えるが、それでも松田さんは憂う。真面目で、勉強家だ。うっすらとした悲しみを感じながら読む。まともな人というのは、どこか悲しい。まったくちがう人物だが、まともという一点で、何となくオーウェルが思い出されるところもある。まあ、オーウェルは世界的小説家であり、松田さんは市井の小児科医であるが。ちなみに、わたしたち兄妹は、松田さんの『育児の百科』で育ったのである。

人生は虚無であり、日常こそが我々を生かしてくれるというのは、わたしも本当にそうだと思う。

ボロボロの『育児の百科』。
20211224195235

夜。
You Tube で『はじめの一歩』動画を観る。