『プラトン全集12 ティマイオス/クリティアス』

晴。暑いくらい。
イオンのJTBへ。旅行代金を支払いに行ったのだが、クーポン、チケットその他は郵送だそうである。段々サービスが悪くなっていくな。

図書館から借りてきた、『プラトン全集12 ティマイオス/クリティアス』読了。どれだけ待っても、『ティマイオス』がどの文庫にも入らないので、業を煮やして全集版を読む。一読してみると、『ティマイオス』はじつに厄介で面倒であり、読んでいて眠くて仕方がなかった(陽気のせいもあり)。理屈っぽい上に(有名な「プラトン立体」についても、当り前だが、文章で説明してあるのだ)、はっきり言って訳文が日本語としてあまりよくない。句読点の切り方がダメで、リズム感がない。確かに、これなら文庫化しない方がいいだろう。これの続編である『クリティアス』は、これは訳文がまとも。まあ、断片で分量は少ないのだが。ファンタジー文学などでよく使われる、アトランティスやらオレイカルコス(オリハルコン)はここが出処だ。ソクラテスは両者とも殆ど出番なし。

プラトン全集〈12〉ティマイオス・クリティアス

プラトン全集〈12〉ティマイオス・クリティアス

ちなみに、本書のアマゾンでの古書価はすごいことになっている。現時点で34,800円だって。やはり読みたい人が多いのだなあ。新訳希望。