晴。
シェイクスピア『トロイラスとクレシダ』読了。トロイア戦争の傍系の物語で、『イーリアス』にはこれに対応するエピソードはない。解説によれば、このエピソードは十二世紀が発端で、十五世紀くらいまでに発展していったようである。シェイクスピアは、裏切りのクレシダを、原型の寡婦から未婚女性に変えているらしい。
なお、松岡和子訳のシェイクスピアは初めて読んだが、これはなかなかいいのではないか。地口なども上手く訳してある印象だ。文庫版だし、全集を目指してマイナーな作品まで訳しているので、他のも読んでみたくなった。
トロイラスとクレシダ―シェイクスピア全集〈23〉 (ちくま文庫)
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複素関数の本を、手帳にメモしたりしつつ読む。複素平面での二点を通る直線の式を、複素数だけで書けるのかななど考える。特に意味がありそうもない試みだが。普通の平面で、ベクトルだけで直線の方程式を表わすのと同じだよね。パラメータを使えれば初歩的に簡単なのだが、それ無しでとか、本当に意味なしっぽい。
二点を通るとか云わなければ、複素平面で
は直線を表わす。(β=(p+iq)/2, z=x+iy とおくと px+qy+c=0 となる。)