晴。寒くなってきた。
アンリ・バルビュス『地獄』読了。主人公は我々であり、我々はみな窃視症患者なのかも知れない。AVとか、そういうものでしょう。それにしても、「この小説は下劣な読者から猥小説の一種としてもてはやされたきた」と訳者は述べているが、どう考えても、それは仕方のないことではあるまいか。これが哲学の下に書かれているというのなら、AVだって哲学があると云ってもいいと思う。
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- 作者: 戸田盛和
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量子力学―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
- 作者: L.D.ランダウ,E.M.リフシッツ,L.D. Landau,E.M. Lifshitz,好村滋洋,井上健男
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- 作者: シッフ,井上健
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Eテレの、坂本龍一「スコラ」を視る(録画)。「古典派」最終回はベートヴェン。レクチャーを受けた後「運命」を聴くというのは、衝撃。最小の動機による堅固な構築と推進力には、驚きを新たにする。けれども、晩年の弦楽四重奏曲の底知れぬ深みも、またベートヴェンなのだ。最後に「第九」の合唱部分が流れると、思わず感動してしまった。――生徒たちのソナタの作曲も最後。まあ、そりゃ皆素人だが、音楽を創るというのは面白いね。そういう勉強をしてこなかったのは、残念だなあと思った。
「ドビュッシー、サティ、ラヴェル編」第一回も視る。ベートヴェンからいきなりドビュッシーか。たいへんな違いだな。「塔」を楽譜付きで聴いたが、これは面白い。そのうち「フランス印象派」たちの楽譜も手に入れよう。ドビュッシーが影響を受けたというガムランを実演したが、これもなかなか。そして生徒たちとガムランの共演が至極面白かった! ガムランとトロンボーンや、ベースやヴァイオリンと即興で合わせるという。坂本教授や浅田教授も楽しそうだった。次回も楽しみ。