トーマス・マン『詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上)』

曇。肌寒くなってきた。
トーマス・マン『詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上)』読了。『魔の山』の作者が、こんな小説を書いているとは。小説家としての、何という振幅の大きさだろう。岸美光訳。

詐欺師フェーリクス・クルルの告白〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

詐欺師フェーリクス・クルルの告白〈上〉 (光文社古典新訳文庫)


ポリーニ18歳のときの、ショパンエチュードの録音が出てしまった! 日録に書く。
Etudes Opp.10 & 25

Etudes Opp.10 & 25


東浩紀さんのツイート(参照)から。「ネット分析」と「文化批評」と「社会学」が混在した新しいタイプの知の言説、っていうのは言い得て妙。自分とはあまり関係がないが。

ゼロ年代系批評、つまりネット分析と文化批評と社会学が混在した新しいタイプの知の言説って、日本では読み手も書き手も飽和しているので、国外の書き手や読者と連携するのは必然なんだよね。具体的にはβ3でも書き手欲しい。

ちなみに、若い人のこういう文章を読んでいると、とてつもなく暗い気分になってくる。よくもこういう文章を、恥ずかし気もなく書けるなあと思って。自分の「時代遅れ性」をますます痛感する。