佐々木中『定本 夜戦と永遠(下)』

曇のち雨。
銀行。
佐々木中『定本 夜戦と永遠(下)』読了。前にも書いたとおり、本書の立論が当っているかどうかは自分にはわからないのだが、全部読み切ってみて、これは肯定したい気分になった。結局自分には「文体」の問題と云ってよいと思うが、最初はこの「文体」が気になってしまっていたのだけれども、それは最終的に感嘆に変ったのだった。俗にいう、「読んで元気が出る」文章というか、識閾下にキックをもたらすというか、なかなかこういう本はない。「文学」として読めば、内容などどうでもよいとすら言いたい。正直言ってこの後は大変だろうが(実際、併録された「この執拗な犬ども」は、本論ほどのインパクトはない)、期待したいという思いである。


中日ドラゴンズ岩瀬仁紀投手が、287セーブの日本新記録。素直にうれしいなあ。