サン=テグジュペリ『夜間飛行』

晴。
サン=テグジュペリ『夜間飛行』読了。堀口大學の名訳。「夜間飛行」も「南方郵便機」も素晴しい。共に飛行機乗りは、死神に追いつかれてしまうのであるが。そして著者自身も、第二次世界大戦中に、地中海上でドイツ機に撃墜されて散る。ある種の男たちは、それを予感しながらも、空に飛び出していくのだ。自分にはそういうことはできないが、それを「馬鹿馬鹿しい」「マッチョだ」などと云って揶揄するような、女々しいことはすまい。唐突にいうのだが、だいたい下らん女が多すぎるのではないか? 現代は。

夜間飛行 (新潮文庫)

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