ポール・セルー『鉄道大バザール(上)』

晴。
朝早くから、何だろう、このカラスどもは。

このところあまり読めない。
あまり調子がよくないなあ。どうも取り留めがない。文体も変ってしまうかも。

ポール・セルー『鉄道大バザール(上)』読了。阿川弘之訳。アメリカ人作家による、ユーラシア大陸大鉄道旅行。上巻は、ロンドンからイスタンブールを経由して、インドまでである。著者は西洋の百鬼園先生で、まさしくあちらの「阿房列車」に違いない。とにかく、観光など鉄道乗りの合間にするもので、鉄道に乗っている方がいいなどというのは、これはキテるね。しかし、列車の中ですぐに現地人の話し相手を見つけてしまうというのは、これは誰にでも出来ることではないような気がするが。これがまた、おかしな奴が多いのだ。
 文章はユーモアたっぷり。エキゾチズムもある。
 阿川弘之の翻訳は、名訳。そのまま練れた日本語の文章として通用する。

鉄道大バザール 上 (講談社文芸文庫)

鉄道大バザール 上 (講談社文芸文庫)


音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第八番、第九番(ピリス新盤)。うーん、いいなあこれは。純粋に音楽を聴いているという感じがする。素晴らしくも音楽的な演奏だ。■シューマン:ピアノ協奏曲イ短調リヒテル、マタチッチ)。■シェーンベルク:ピアノ協奏曲op.42(内田光子ブーレーズ)。