藤沢周『刺青』/『思想地図』vol.4/『電磁場とベクトル解析』

晴。
プール。
藤沢周『刺青』読了。

刺青 (河出文庫―文芸コレクション)

刺青 (河出文庫―文芸コレクション)

アマゾンから『思想地図』vol.4が届く。とりあえず冒頭の中沢新一インタヴューから読み始めるが、最近これほど興奮して読んだものはない。東浩紀中沢新一、これはハイブリッドだ。中沢との絡みを読むと、東もやはり大した人だとの思いを新たにした。まあ、東の哲学的な部分以外の厚みのなさはどうしても目立ってしまうが、これは我々の貧しさでもある。中沢が例外なのだ。最近、東はよく、思想の言葉がいま貧しくなっていることを指摘しているが、中沢の話には勇気づけられたのではないか。こちらも、ささやかな意欲をかきたてられた。
 本号は他も面白そうな記事がいっぱいある。時代がやはり進んでいくのを見て、こちらも嬉しい。
NHKブックス別巻 思想地図 vol.4 特集・想像力

NHKブックス別巻 思想地図 vol.4 特集・想像力

深谷賢治『電磁場とベクトル解析』に目を通す。三次元になって、曲面のきちんとした定義を使ってガウスの発散定理などを証明するのが、なかなか判りにくい。入門書などにある、領域を座標平面に射影して証明するやり方の、どこがいけないのだろうか。もう少し丹念に読まねばなるまい。
電磁場とベクトル解析 (現代数学への入門)

電磁場とベクトル解析 (現代数学への入門)