佐々木毅『よみがえる古代思想』/中沢新一『対称性人類学』再読

曇。
アクアの一箇月点検のため、ネッツトヨタへ。ここまでの燃費は、だいたいリッター23㎞ほど。ハイブリッドの燃費だが、多いのか少ないのか。車の自己診断だと、エコ運転としては普通の数字らしい。個人的な感覚としては、なかなかガソリンが減らないように感じる。最初のうちは慣れていなかったので、これからはもう少し燃費がよくなるかも知れない。

佐々木毅『よみがえる古代思想』読了。副題「『哲学と政治』講義1」。こんな言い方は著者に失礼かもしれないが、予想外に面白かった。政治思想との関係から、プラトンアリストテレスの哲学を読む試みである。細部も興味深いが、いちばん新鮮だったのは、著者の大局的な観点からの記述が、とても冴えているところだ。こういうのは、細部を読み込んだ上に綜合しなければならないから、まさしく大家の筆致である。もともと一般向けの講義を本にしたものだから、自分のような政治哲学の素人にもわかりやすかった。ソクラテスからマルクス・アウレリウスまで、イメージがくっきりとしてくる。専門家にはどうか自分にはまったくわからないが、素人にお薦め。副題を見ると、続編があるのかな。もしそうなら楽しみだ。

中沢新一対称性人類学』再読。これも「カイエ・ソバージュ」のシリーズの中の重要な巻。流動的知性=対称性無意識の記述が全面的に展開される。本書では、中沢が追ってきたことが、非常に説得力のある形で語られている。本書はまた再読するだろうし、ここから発展している中沢の思考についても、さらにフォローしていきたい。
対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)


夜は読書をしようと思っていたのだが、中日対巨人のクライマックス・シリーズをつい見てしまう。中日は出来過ぎ。先発の伊藤準規、よくやりました。伊藤って、何年か前にナゴヤドームで先発した試合を見に行ったことがあるのだよね。そのときは散々だったが、成長しました。さて、中日の二勝一敗だが、これでようやく巨人と同じスタートラインに立ったくらいかな。中日はまだまだ苦しいと思う。