晴。
レンタル店。
ジャン=リュック・ゴダール監督『気狂いピエロ』のDVDを観る。いやあ…そういう結末だったのか…悲しいなあ。これってたぶん、映画が撮られた当時は刺激でいっぱいだったのだろうが、今のどぎつい映像を見慣れている目には、なんだか坦々としている感じだった。話の背景をぼかして、スピード感を出しているのは、これはもちろん意図的なのだろうな。それから、音楽の使い方がなかなか恰好いい。今さらこんな名作を素朴に観ていて、恥かしいですが。ゴダールについては既に散々語られているからなあ。
- 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
- 発売日: 2002/09/27
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ニーチェからスターリンへ―トロツキー人物論集 1900‐1939 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: レフトロツキー,森田成也,志田昇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 文庫
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まあしかし、辻井はまだ若いのだ。もちろん、この演奏を聴いて感動する人がいるだろうというのもわかる。洵に音楽的だから。とにかく辻井には期待させられるところがある。これからも、自分はきっと聴いていくことになるだろう。
以上に関係して思うのだが、日本人がクラシック音楽を演奏するというのは、なかなか問題を孕んでいることである。いかに美しく、音楽的に演奏しても、その演奏家なりのエモーションがないと、西洋人の聞き手は一顧だにしないだろう。西洋というのは、或る意味「個性」の文明だとも云えるだろうから。もちろん、西洋人に認められなくてもよい、という考え方もあるだろうが、井の中の蛙ではやはり詰まらないだろう。西洋でのコンクール優勝というのも、「まずよくできました」くらいのものである。辻井は本当にいい素質を持っていると思うから、うまく伸びてほしいと思わずにはいられない。
- アーティスト: 辻井伸行
- 出版社/メーカー: avex CLASSICS
- 発売日: 2010/03/24
- メディア: CD
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