晴。
玄侑宗久『龍の棲む家』読了。老いということが近くなった今、このように痴呆というテーマを細やかな筆致で描いた本書は、多くの人に救いを与えるだろう。著者は、いつも大切なことを主題にしている作家だ。これは、ただ僧侶だからといって、簡単に出来るようなことではない。それから、これもちゃんと云っておかないといけないと思うが、本書も小説としてもいいものだ。暗いテーマを扱いながら、登場人物に希望があるし、それがまた、自然に書かれている。著者は自分にとって、大切な作家のひとりになってきたようだ。
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