森安達也『近代国家とキリスト教』/谷岡一郎『エッシャーとペンローズ・タイル』

洵に嫌な夢を見て、夜中に目を覚ましたのだが、寝なおして朝起きたら、何ともいい気持ちだった。あわせて十一時間くらい寝てしまった。
雨沛然。
プール。アピタとその本屋。

森安達也『近代国家とキリスト教』読了。そっけない題名だが、キリスト教文化全般に関する、驚くべき深い理解を感じる本である。個人的には、第二章「フランス革命と教会」において、フランス革命がいかにキリスト教に対して深刻なインパクトを与えたかの記述が、とりわけスリリングだったが、とにかく全体的に凄い。こんな学者がいたのか、という思いに捉われる。著作の少ない人のようだけれども、本書は最後に、病魔に侵されながらの渾身の一冊であったようだ。よく平凡社ライブラリーに入ったものだと思う。名著だと云えよう。

近代国家とキリスト教 (平凡社ライブラリー)

近代国家とキリスト教 (平凡社ライブラリー)

谷岡一郎エッシャーペンローズ・タイル』読了。日録に書く。