日帰りで本巣から根尾へ

根尾谷断層

日曜日。快晴。
本巣の舟木山古墳群のひとつである彩色古墳が、年二回の特別公開ということで、家族で行ってみる。本巣の道の駅「富有柿の里」の駐車場に、車は停めておけばよいとのこと。駐車場は車でほとんどいっぱいだ。トイレの異臭が、離れていてもプンプンするのはひどい。奥へ歩いていくと、資料館があって、その少し上の小さな建物の中に、石室が移築してある。なるほど、石室内部がベンガラで彩色してあり、家族三代にわたって五人、葬られてあったそうだ。やはり発掘当時よりは彩色が薄くなってしまっているらしく、そのために年二回の公開に制限されているという。それはその方がいいだろう。資料館もあわせて特別に無料になっており、古墳群からの出土品が展示されてある。これは岐阜県屈指のもので、多数の土器のほか、立派な鉄剣や馬具などがあるなかで、トンボ玉や雁木玉がとてもめずらしいものだという。とりわけ雁木玉の美しいこと。ボランティアであろう、ガイドの方も、これには誇らしげだった。
 道の駅の売店で柿サワーなんてのを買って飲む。柿の名産地なのだ。
 国道157号線をさらに北上して根尾へ。いちど根尾谷断層を見ておきたかったのだ。岐阜の人には、明治の濃尾地震(M8.0)によってできたこの断層は、よく知られているのである。車を走らせていくと、確かに教科書の写真にある場所に出るではないか。しばし感慨。ついでに、そこにある地震断層観察館というのに入る(一人500円)が、まあ何ということもなし。ただ、地層を深く掘り下げて展示してあるのは、興味をひかれないでもなかった。
 行って帰って、四時間半というところだった。ちょうど山が色づいてきていて、それもよかった。