田村圓澄『古代朝鮮と日本仏教』/ウィトゲンシュタイン『青色本』/ウゴルスキの弾くスクリャービン

日曜日。曇。
カルコス。
田村圓澄『古代朝鮮と日本仏教』読了。新羅仏教の日本仏教に対する影響。(仏教だけについて書かれた本ではない。基本的に古代史に関する本。)

古代朝鮮と日本仏教 (講談社学術文庫 (669))

古代朝鮮と日本仏教 (講談社学術文庫 (669))

ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン青色本』読了。野矢茂樹の解説を読んでいて思ったのだが、「私的言語」などというものが本当に存在するのだろうか。いかに独我論者が「私的言語」を語ろうが、それが「こちら」に理解されるのなら、それは既に「私的」ではあるまい。また、独我論者の言っていることが誰にも分らなければ、それはもはや「言語」を用いているとは云えないだろう。
青色本 (ちくま学芸文庫)

青色本 (ちくま学芸文庫)


ウゴルスキの弾く、スクリャービンのピアノ・ソナタ全集を聴く。ウゴルスキスクリャービンは、ドイツ・グラモフォン盤で何枚か聞けたが、どれもいいものだった。全集としての新録音なので、これは買わずにはいられない。まだ少ししか聴いていないが、これまでに聴いた分はすべて満足できるもの。ソナタ以外のピアノ曲も、ウゴルスキが録音してくれないかなあ。何はともあれ、スクリャービンはまったくすばらしい。
Scriabin: Piano Sonatas Nos 1-10

Scriabin: Piano Sonatas Nos 1-10