谷畑勇夫『宇宙核物理学入門』

晴。
谷畑勇夫『宇宙核物理学入門』読了。原子核物理学が最近これほど発展しているとは、ついぞ知らなかった。加速器で不安定核(放射性同位体)のビーム(RIビーム)を、創れるようになってきたからだという。しかし、原子核物理学の満足すべき理論がまだないため、説明がむずかしくなっている。この本をきちんと理解するには、相当の量子力学の力が必要だろう。残念ながら、自分には本書はかなり難解だった。なお、この発展により、ビッグバンから元素が創られていく過程がだいぶ分ったのであり、本書の題名も、そのことを反映している。

宇宙核物理学入門―元素に刻まれたビッグバンの証拠 (ブルーバックス)

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