山田和樹さんのベルリン・フィルのデビュー演奏会をNHK+で視聴する

曇。青空は少し見えている。
よく眠った。
 
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第二十六番 op.81a 「告別」、第十八番 op.31-3 で、ピアノはモーリッツ・ヴィンケルマン(NML)。

 
NHK+で「生中継!! 山田和樹 ベルリン・フィル デビュー公演」を視聴する。6.15 に放送されたものの見逃し配信で、曲はレスピーギ交響詩「ローマの噴水」、武満徹の「ウォーター・ドリーミング」、サン=サーンス交響曲第三番 op.78 「オルガン付き」である。とりあえず、レスピーギ武満徹だけ聴いてみた。サン=サーンスはまたあとで聴く。
 山田和樹さんはいまの日本の指揮者の中で、わたしにもっともしっくりくる音楽を作る人である。まあ、この演奏会について、わたしごときのいうことはほとんどないのだが、武満徹「ウォーター・ドリーミング」についてだけ、ちょっと。
 現地のある演奏会評では曲自体が酷評されていたし、また、(国内の)ある優れた音楽ブログでも、武満については完全にスルーされていたので、よっぽどよくない、あるいは印象に残らない演奏だったのかなと心配していたのだが、実際に聴いてみると、じつによい演奏でホッとした。さすが、武満を得意とする山田和樹さんで、きっちり曲の魅力を引き出していたと思う。わたしは、ベルリン・フィルによる武満徹は、たぶん初めて聴いた。
 しかし、いまになっても、武満さんを理解するのはむずかしいのだな、と思わざるを得ないね。この曲は、バリバリの前衛現代音楽、というのではなく、武満さん晩年の、いわばポストモダン的な武満徹なので、なおさらである。たぶん、この演奏会の、これがベストだったのではないか。
 

 
昼、市民プール。外気35℃、猛暑日だぜ。

プールの水面にたくさん浮いている細かい泡、これ何だろうな。それから、オバハン(オバアサン)たちいつも、くっちゃべっていて遊泳前のラジオ体操やらないの、感じ悪い。
 十数年ぶりの市民プールだが、三回目でもう昔の感じが戻ってくる。ああ、こんな光景だったな、時の流れがなかったかのよう。
 つけ麺丸和各務原分店にて昼食。特製丸和つけ麺1350円。ここ、ひさしぶりだな、どうやら 6年ぶりらしい。人気店で確かにおいしいが、こんなにつけ汁、味が濃かったか。好みの問題だが、僕にはちょっと濃すぎる。「特製」なので味玉とチャーシュー×2 が追加されているのだが、つけ汁が濃すぎて味があまりわからない。麺は 200g でも 300g でも同じ値段なので 300g にしたが、わたしにはもはや多すぎるようだ。あと、ここは前から待たせる店で、今日も席にはすぐ座れたが、それから出てくるまでに 20分くらい待った。まあおいしかったが、次行くなら別のメニューにする。
 

 
午前中に引き続き NHK+で、山田和樹さんのベルリン・フィルのデビュー演奏会、最後のサン=サーンスの「オルガン付き」交響曲を聴く。わたしはこの曲をほとんど聴かないので大したことはいえないが、とりあえず、ベルリン・フィルが「山田和樹の音」になっていたのがすばらしかった。わたしがこの曲を全曲聴き通せたとはね。
 特に、第一楽章がまことにフレッシュ! この手垢のついたポピュラー曲を新鮮に聴かせて、これは「デキルな」という感じ。楽章後に拍手があったのはそういうことだと思う(たまたま見た某ブログに、第一楽章のあとにまちがえて拍手なんて、ベルリンの聴衆も大したことないなみたいなことを書いていたのがあったけど、なわけねーだろ)。
 終楽章は、あのオルガンが派手にバーンと入ってくるところ以降、聴くに堪えないような恥ずかしい音楽だが、山田和樹さんは大きな領域をいっぱいに使って、この音楽をフレッシュに聴かせていて、すばらしかった。最後、ポピュラー曲を玄人向け(?)に聴かせるという、持ち味を出した、じつによいベルリン・フィルのデビューだったと思う。演奏後の聴衆の温かいスタンディング・オベーションがうれしい。
 
夜。
山田和樹さんの演奏会の他の人の評を、ブログ中心に検索していろいろ読む。が、なーんていうのか、「自分はこんなに音楽がわかるんだぞ、カスどもよ、オレにひれ伏せ」みたいにマウンティングしてくるのが多くて、なんかゲンナリしてきた。本当に音楽がわかる人間が、その程度の大したことない文章で、ペラペラと捲し立て、そんなにエラソーに書くか? でもしかし、自分が上に書いたのも、そんなふうに読めてしまうのかな。だとしたら、イヤだな。
 これも、正直に書いておくか。僕は山田和樹さんの演奏を聴き始めてすぐ、ベルリン・フィルがあんまりうまくて、わたしごときにはちょっと「うますぎる」くらいだなと思った。なんというか、田舎者が超高級料亭で食事をしているみたいなもので、落ち着かないのである。わたしごときには、もっと精緻でない演奏、技術が完璧でない演奏、そんなに才能のない演奏家の演奏、そんなのでも、充分音楽を楽しめることがあるし、感動することもあるし、実際いつもそんなもんだ。わたしは、「音楽の美食家」ではなく、音楽の詳しいことも知らず、ただ、基本的に、よくもわからず音楽を楽しんでいるだけだ。そりゃ、未熟者だから、時にはちょっとエラソーなことをいってみたくなることもあるけれど。