晴。
ペトラルカ『わが秘密』読了。ボエティウスの『哲学の慰め』をどこか思わせる。しかし、対話篇で己の精神を抉っていくというのは、他にあまり例がないのではないか。対話の相手であるアウグスティヌスに、「愛」や「名誉欲」まで弾劾せしめるとは。また、中世によく唱えられたmemento moriも、本書の基調の一つである。こうなると、何か仏典を思い出させるような気もする。
- 作者: ペトラルカ,近藤恒一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/03/18
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- 作者: 大原富枝
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