ペトラルカ『わが秘密』/大原富枝の洲之内徹伝

晴。
ペトラルカ『わが秘密』読了。ボエティウスの『哲学の慰め』をどこか思わせる。しかし、対話篇で己の精神を抉っていくというのは、他にあまり例がないのではないか。対話の相手であるアウグスティヌスに、「愛」や「名誉欲」まで弾劾せしめるとは。また、中世によく唱えられたmemento moriも、本書の基調の一つである。こうなると、何か仏典を思い出させるような気もする。

わが秘密 (岩波文庫)

わが秘密 (岩波文庫)

大原富枝『彼もまた神の愛でし子か』読了。副題「洲之内徹の生涯」。日録に書く。
彼もまた神の愛でし子か―洲之内徹の生涯 (ウェッジ文庫)

彼もまた神の愛でし子か―洲之内徹の生涯 (ウェッジ文庫)